毎晩帰宅しては、「風立ちぬ」予告編を見て、見終わったらメールチェックをし、サントラを聴きながら本を読む、といった生活を送っていたのですが、さすがに劇場で涙したまま来年のDVD発売までこんな生活のままでいいのか、と思い立ち、先ほどまでレイトショーにて2度目の鑑賞に出向いていました。
時代背景と話の内容は完ぺきに頭に入っており、本でも何度も涙していただけに、2度目では落ち着いて鑑賞できました。
2度見ても、心に響く内容です。
近くに座っていた男性が、たまにすすり泣きしている音が何度か聞こえてきましたが、やはり本作はジブリ史上類を見ない泣ける作品です。
宮崎作品で好きなのが、「ルパン三世 カリオストロの城」なのですが、本作でもそれっぽいところが出てきます。
ヒロインの父初登場時は、カリオストロ伯爵っぽい顔をしています。
買った本の絵コンテでは、眉毛と悪徳そうな顔以外、宮崎監督指摘の通りもろに「カリオストロ伯爵」です。
(なお、そのことに気付いた日、伯爵役を担当した声優さんが急死されたとの報を聞き、ショックでした。)
また、ヒロインの髪形も何度か変わりますが、東京で寝込んでいるところでは「となりのトトロ」のお母さん風、名古屋の上司宅にやってきたところではクラリス姫のそれに見えます。
結婚前がクラリス姫風の髪形で、父がカリオストロ伯爵似と、何度も見てくるとそんな細部にも目が行きます。
本作との関連で、ツーリングやら鉄道旅行やらで回ったところと重なるところも多いです。
群馬県藤岡市、東京、名古屋、軽井沢はいずれも鉄道やバスで通っています。
が、唯一通っていないのが、ヒロインが入院している高原の療養所のある長野県富士見町。
隣の小淵沢駅と、真北に白樺湖のある長野県茅野市は通っていても、ここだけ空白地です。
また近くを通る機会があれば、どんな風景だったか追体験しに行きたいと思います。
とりあえず、今回は心落ち着けて鑑賞できたこともあり、DVD発売までは持ち堪えられそうなので、当座は仕事の方に専念しておこうと思います。