2002年に、大学卒業と同時に、50cc原付(30km/h制限)から100cc原付二種(最高60km/h制限)のグランドアクシス100を買ったものの、エンジンオイルが原付と変わらない補給型の上、500km毎に補給する関係上、燃費35km/Lはまずまずながら、エンジンオイル代を考えれば、500km毎に600円以上の負担が出てしまい、結局原付並みの燃費相当、というわけで、ローン支払いが終わった後の翌年末に買ったのが、まだ登場して間もなかったシグナスXでした。
グランドアクシス100と異なり、4サイクルエンジンで3,000km毎のエンジンオイル交換で単純に3倍程度経済性が上がり、燃費も40km/Lへと向上、当時発売されていたどの原付二種スクーターよりも最も高性能であったことから、購入を決断して、ローン返済後半では月収の3割を返済に充てるような苦労もしつつ、車を買うまでのつなぎとして、各地へ赴くのに大活躍でした。
鹿児島から大分県まで無給油で行けるようになり、ツーリングでは四国中西部はもとより、中国地方北部まで進出、今年初めにダイハツのCMでも流れたあの坂がすごい橋、あれも渡ってますし、出雲大社、金刀比羅宮、徳島県の西祖谷山村のかずら橋、高知県の桂浜、変わり種では長崎にも行ってます。
総走行距離は60,600kmを超えました。
予算が低収入で限られる中、各地へ休日を使って赴くには、シグナスXなくして実現困難でありました。
しかし、今週月曜日に車を購入。
駐車スペースの関係上、現在メインツーリングバイクとして活躍するYBR250を手放すわけにはいかず、シグナスX購入時の初心に立ち返り、車の購入と引き換えにシグナスXを手放すこととなりました。
長い前置きとなりましたが、そんなわけで、今日会社帰りに直行で小雨の降る中、カッパも着用せずに鹿児島市内へ向かいます。
事前にバイク販売店へ売却の旨を伝えておいていたため、断られる心配は一切なかったものの、土曜日の夕方ということもあって産業道路は混雑しており、裏道を使ってもまた混雑していました。
前職までの帰宅ルート兼バイク屋直行ルートへ進むと、不思議と車は少なくなりました。
ピザ配達のアルバイト時代に駆けていた道をひた走り、スクーター最後のラストランにふさわしいルートで無事にバイク屋に到着、数分待たされた後、査定結果は、8,000~10,000円。
まあ、長年の付き合いということで1.5万円で手打ちとなりましたが、使用中の使い古したキーと新品同様のスペアキーを渡し、領収書に署名をし、ついさっきまで乗っていたバイクを置いてバイク屋にヘルメット片手に送ってもらうというのも、変な感覚でした。
帰宅して、駐車しているのが車とYBR250の2台だけとは、新たな時代の幕開け、と言えそうですが、両台ともETC車載機装備で、高速道路の走行ができ、万一いずれかが故障等で欠けても、予備車として通勤等で支障が出ることはありません。
いずれYBR250に老朽化の兆しが出てきたら、マジェスティSの購入を検討することになるでしょう。
シグナスXで駆け回った日々を、決して忘れることはありません。
さらばスクーター、また乗る日まで。