2014GWツーリング3日目・五箇山~神戸

yochi

2014年05月18日 12:26

仕事の繁忙さのため、久々の走行記録執筆となります。
今年のGWツーリング3日目です。


前日はビールを岩手県から来られた高齢者の男性からたんまりと飲まされ、布団の中がものすごい発熱量になったのですが、アルコールの抜けは早い身のため、早朝6時半に相倉集落内を散策します。


平家の隠田集落の一つとも言われているだけあって、祖父の暮らしていた集落と、屋根と建物の造りを除けば結構雰囲気は似ています。
田舎に泊まりに来た、そんな感じがします。東京都心からご家族連れが泊まりに来られるのも分かる気がします。

大きな違いがあるのは、山に雪が積もっていることです。もう春とはいえ、山間部ではまだ冬が抜けきっていないようです。

宿に戻り、朝食を頂いたのち、予定より少々時間が押したこともあり、一番乗りで出発します。ただ、天候は事前予想通り雨。荷物の雨対策や宇都宮へ向かっていた時以来のカッパ着用をするのですが、大阪のアベックさんや家族連れの奥様などが興味津々に一連の流れを見守る中だっただけに、正直やりづらかったです。
何はともあれ、ちょうど8時半に多くの方に見送りを受けて、雨の中出発しました。

好天ならば、時間があるので、他の合掌造り集落も見て回りたかったのですが、悪天候につき今回は断念となります。
渋滞の名所・五箇山ICから東海北陸道を南に向かうわけですが、インターチェンジが降りる車線と本線へ向かう車線が交差点になっていて、一時停止するのは谷山IC以来で珍しい作りです。
ちょうど降りてきた車を無難にやり過ごし、ひたすら南に向かいます。

南に向かうとは言え、気温は徐々に下がります。
飛騨と美濃の境目にある松ノ木峠は標高1,085mで、日本の高速道路としては最高地点を走ります。
でもって、気温計が12℃、9℃、8℃と登るに従って下がっていき、雨天時のGWツーリングで過去最低気温であった9℃(2007年・宗太郎越え)を峠に至る前でクリアしてしまい、松ノ木峠の気温計は、6℃。
防寒用のグローブを身に着けていたものの、雨の影響も加わり浸水のため寒く、急きょグリップヒーターを使うほどでした。

松ノ木峠を下っていくも、天候はひたすら雨。
幸いなのが、トンネルが53箇所ある、ということで、トンネル内では雨もしのげるのですが、白鳥ICまでは暫定二車線のため、トンネル内に熱気が溜まっていて、ヘルメットが曇ります。先行車との車間に十分に気をつけ、ようやく片側二車線区間に入りました。
ただ、雨のためひたすら走行車線を走っていくのですが、先行車の巻き上げる水煙に加えて、追越車線を走る車からの水煙もあり、前方の吸気口から水が入り込んだか、エンジン出力が急速に低下。
緊急避難的に路肩、そして緊急停車帯に停めて、エンジン再起動を試みます。
ものの数回で無事にかかり、ちょうどトンネル入口のため、後続車をうまくさばいてから本線に合流して南に向かいます。

この後も1回エンストしかかったものの何とか持ち直し、ようやく濃尾平野の北の方に出ました。
天候はまだまだ雨、一宮JCTから東名を経由して、一宮ICから名古屋都市高速を経て名二環、そして東名阪道へ向かうのですが、一宮JCTの2km手前から渋滞が発生し、ノロノロで進みます。天候は曇りに変わり、当座の雨の心配はないものの、先の方で横入りする車が多いせいか、流れが悪く、結局抜けるのに30分程を要してしまいました。
なお、自分が分岐点に差し掛かった時、名古屋ナンバーの車が入りたがってましたが、後続車ともどもブロックしています。ちゃんと並びましょう。

東名に入るも、再び雨が降り出し、一宮ICへ降りる車線は空いていましたので、難なく降り、名古屋都市高速でも先行車と適度に車間距離をあけて水煙の侵入を防止し、清州JCTで名二環へ。車も少なく、スムーズに名古屋西JCTから東名阪道に入ります。
もうすぐ正午。雨も止んでおり、遅れを取り戻せるか・・・と思ったところで、またしてもエンスト。
しかも今度は何度やってもかからず、途方にくれました。
PHSも雨に濡れて使えない状態と最悪、でもって、緊急電話を求めてやむなく路肩上を押して歩くも、緊急電話は300m近く先にある、というわけで、2分程歩いたところで再度エンジンをかけます。
バッテリー切れ警告等も点灯するほどの緊迫した事態。
今夜無事にフェリーに乗れるかどうかという超危機的状況を迎えていましたが、3度ほどかけたところで、ようやく手ごたえが。
そして、ついにエンジンがかかりました。

こうして、ツーリング史上初の途中棄権の危機を乗り越え、雨上がりの東名阪道を御在所SAまで移動し、トイレ・牛たん串&たこ焼き休憩の後、今度は普通にエンジンがかかったのを確認して、気を取り直して東名阪道を南下します。
これまでで予定を2時間半(出発時からカウントすると1時間半)も超過しており、大阪市内観光は断念となりました。
亀山ICから名阪国道に入り、小雨が降る中を西へ移動、途中山添ICで下り、奈良県道80号を西へ進みます。この道の先にあるのは、奈良公園。東大寺や春日大社などを見て回ろうというわけです。

14時前にまちなかパーク駐輪場へ停車し、地下道も整備されて行き来しやすい露店も並ぶ道を進み、見えてきました東大寺。




すっかり雨も上がっており、まずまずの観光日和です。

で、やっとこさ拝めた大仏です。

スケールがでかすぎます。
奈良時代の人々がどんな思いでこの大仏を作ったのか、考えさせられます。

この後、宇都宮の親友に奇跡的に回復したPHSから電話をかけるも、奈良公園の奥は圏外なのか途中で切れてしまい、また不具合を起こし始めたのに落胆しつつ、巨大しかせんべい投げ大会会場の横を抜けて、春日大社に参拝、長い参道を駐輪場方向へ向かうのですが、再び雨が降り出しました。駐輪場で再びカッパに着替え、西名阪道郡山IC目指して再び始動。
奈良市内は道もいまいちよくわからない状態でしたが、運よく裏道から国道に合流して、無事に西名阪道へ。
ここから去年同様、神戸港目指して阪神高速を抜けて向かいます。

阪神高速名物の90度カーブも速度を制限速度並みに落として無事に通過し、毎年難所の天保山JCTの右折分岐も、悪天候が幸いしたか、後続車があおることなく無難に通過、湾岸線をしばらく走ると西から天気が回復、雨も完全に止みました。
こうして、乗船開始30分前には無事に神戸港に到着、去年同様フェリーで大分へ向かいます。

今年はフェリー内で夕食バイキングを頂戴したのですが、神戸だけにローストビーフが入っていてお得でした。
食べ過ぎることなく、船内放映のスーパーマンの別書き起こし作品「マン・オブ・スティール」をすっかり深夜まで見て、寝たのでした。
この日の走行距離は407.9kmでした。

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