今年も九州へ戻る3日目は雨の中、というよくある展開で幕を閉じた2015GWツーリングですが、今回は会社の休みが少ない(1日午後~3日)、という事情にて、去年のように関東やら関越トンネルやら五箇山の合掌集落やらを巡るようなことはできず、スクーター時代と同じ広島と松山を巡ることプラス、讃岐うどんを食べに香川県の山中へ赴き、実にアクティブな3日間でした。その記録です。
【1日目(5/1・金)】大隅~佐賀関→三崎~松山
フェリーさんふらわあの今年の往復料金は、原油安の影響で前年比7,000円も下がっているにも拘らず、会社の休みの関係という情けない理由にて、よく走っていた広島・松山界隈に行きつつ、3年間食べていない本場の讃岐うどんを食べに行くべく、月初の作業を万事片付けて、技能的に劣る後輩2名に後を任せて、洗濯・食器洗いを片付けて、13:41に自宅を出発。
東九州道に乗り、末吉財部ICで下り、毎度恒例の都城市街地迂回ルートを進む。
なお、今回は10年愛用している地図ソフトが導き出した新・都城市街地迂回ルートを使用し、無駄な停車回数を減らしつつ、スムーズに国道10号に合流、程なく都城ICから宮崎道に入る。
この日は平日のため、3割引にはならないが、清武JCTから東九州道の宮崎県区間に入り、ひたすら北上する。基本的に暫定1車線区間だが、ところどころ2車線の追い越し車線が整備されており、スムーズに進められる。この日の山場が佐賀関港を18時に出港するフェリーに乗れるかどうか、という点だったのだが、4時間で着くかどうか、全く見通せていなかった。
北川ICまでは過去2回走ったことがあったが、そこから先の大分県側区間のうち、佐伯ICまでの区間が今回初走行となる。
大分・宮崎県境付近の日豊海岸はリアス式海岸であるため、山がちな地形が続いており、その区間を結ぶ東九州道はどうしても山間部を通るため、トンネルが多い。
鹿児島の東九州道無料区間と同様に、中央分離帯がコンクリートで仕切られているのは同じなのだが、トンネルの中もそれが続くのが今回新鮮だった。
フェリーの時間を気にしつつ、計算通り九州内は給油の必要なしと判断して、北に進むにつれて徐々に車の量が増えてくる。
スピードが下がって来たところでようやく臼杵ICに到着し、ここからはスクーター時代と全く同じルートで佐賀関港を目指す。
いくら車体が大きくなったとは言え、一般道だけに最高速度制限は同一条件で、18時の便は絶望的だということは察していた。
まあ、急いで事故るよりは、安全に次の便を乗る方が得である。
そう言い聞かせて、安全に徹して運転する。
この区間は2012年の西日本最長の国道トンネル・寒風山トンネルへ向かう時以来のルートとなるのだが、この3年で狭隘路の一部が走りやすい道に改良されていた。
徐々にではあるが改良が続いており、新たなトンネルやバイパスルートも建設中であった。
安全な道づくりは大事なことである。
そうして佐賀関港に到着したが、17:56で、既にフェリーに車が積み込まれており、バイクの乗船は不可能だった。
というわけで、バイク乗り場1番をゲットし、最悪パターンのいつの便に乗れるか分からない、という事態だけは避け、レストランで生姜焼き定食を食べる。
肉のボリュームが多く、大満足であった。
松山の○○○○に電話して予約を済ませ、フェリーを待つが、なかなか来ない。
過去の経験上、乗船時間の20分くらい前に入港して来るのだが、状況からして10分程度の遅れとなりそうであった。
最初から遅れるなら、先に出港した便が遅れていれば乗れたのであるが、実によろしくない展開である。
昔の国道九四フェリーであれば、遅れ回復で速力を上げることもあったものだが、現在はそういうことをしたのに巡り合わせたこともなく、四国上陸は20:38。
松山に22:30に着かないといけない状況で、昔のスクーターなら、一般道経由で2時間少々。
当然、今回使用するのが松山道である。
夜の四国を走るのも3年ぶりとなるが、八幡浜市保内町までは道を知り尽くしているだけに、加速と抑制を効率よく用い、伊方原発入口の信号の当日最終運用を見届けて、保内町の先に、妙な道路ができていた。
「大洲八幡浜道路」なる地域高規格道路らしく、「これで大洲まで楽々行ける!」とぬか喜びしたのもつかの間、あっという間にトンネル1本分の長さで終了、意気消沈しつつ、国道197号を大洲市方面へ進む。
途中、大洲西トンネルが片側交互通行となっており、2分程度のタイムロス。
まあ、事故って後が大変になるよりはと気を抑えて、松山道の一部をなす大洲道路に入る。
片側二車線だが、カーブが多く、その上初めて走るため勝手が分からない。
安全速度で抜けて、再び暫定1車線区間となって北へ向かう。
伊予ICからは走ったことがある区間となり、伊予灘SAで予約した店に電話を再度入れ、遅れる旨伝達。
間もなく松山ICに着き、無難に国道33号を経由して国道11号に入る。
中心部にほど近いホテルに着いたのが22:25。
ただ、連携がうまくとれておらず、バイクを停めた側の方へ宿泊することになるのだが、そうなる前はもう一方の方になるとか、そちらがトラブルのため違うとか、ホテル側の論理で振り回されて、こちらはクタクタだというのに歩かされたが、何とか部屋に入って一息つく。
こうして1日目が終わったのであった。