LCCで名古屋まで初自腹で出かけてみた~2018年春の旅行・その1

yochi

2018年03月06日 22:54

新燃岳が2,300mもの噴煙を上げた影響で、今日の午後3時以降、鹿児島空港において全ての航空機が離発着停止に追い込まれたそうですが、そのニュースを聞いて背筋が冷えたのがこの私です。

いかんせん、先週末の3日(土)・4日(日)の2日間、飛行機で本州まで出かけていたのですから。
タイミングがずれていれば、新幹線で陸送にて帰る羽目になるわけで、びっくりでした。

というわけで、先週末の顛末を2夜連続で振り返ってみます。


3月3日、7時過ぎに起床し、8時半過ぎに家を出発。
最初に向かうは国分駅。
時間があるので、高速道路ではなく国道を走っていく。
国分駅に10時前に着くが、ここですることは東海道新幹線の特急券の引き取りと名古屋~佐貫(さぬき)間の乗車券の購入である。
なぜなのかは次回の執筆時に説明することにして、鹿児島空港へと向かう。

当初、多摩地区に住んでいた友人と落ち合い、東京近辺をぶらぶらしたり、鉄道博物館に行ったりしようと計画していたのであるが、この友人が愛知県に引っ越したと連絡が入ったのが2月上旬のこと。
4ヶ月で転勤とはご愁傷様と当初他人事であったのだが、当初の東京滞在主目的は友人ではなく、小中学校の関東在住同級生との酒飲みのためだった。

しかしながら、事前にキャンセルとなったため、東京で夜を過ごす意味を失った。
愛知県から友人を東京に招く高速バス往復料金1万円弱を負担して現行計画を進めるか、航空券払い戻しとホテル前払いキャンセルの上、中部国際空港への航空券及び名古屋~東京間の新幹線切符を調達の上、友人宅に泊まるか、選択を迫られた。

愛知県には、2012年のGWツーリングで個別塾教室長になる直前の出張研修で泊まっていた錦のホテルに宿泊、犬山近辺を走って岐阜城へ向かったほか、翌2013年のGWツーリングでも長野県から三重県に抜ける際に通過、さらに翌2014年のGWツーリングでも五箇山からの帰りに三重県に抜けるときに通過しており、比較的よく出かけている方なのだが、友人が愛知県があまり好きではないという話であった。

だったら愛知県の素晴らしさを教えてやろうじゃないかと名古屋経由東京行きに旅程を変更し、4年ぶりの再訪となった。
利用するのはANAではなくJetStar。
LCCに乗るのは、2015年SWの房総半島経由第一回北海道旅行で往路に搭乗したバニラ・エア以来のことである。
バニラ・エアである程度LCCの使い勝手を知っていたので、バニラ・エアにおける荷物預けや座席指定が割安でできる「コミコミバニラ」と同等の「ちゃっかりPlus」を選択し、LCCは使い慣れないと感じつつ、空港のカウンターで荷物を預ける。
なお、案の定機内持ち込みができないサイズであり、かつ重量が8kgだったので、10kgまで預けられるちゃっかりPlusにしておいて正解だった。

さて、この後搭乗となるのだが、3つ問題が発生した。
1つ目が、優先搭乗案内が不明瞭だったこと。
乳児や妊婦、障がい者、非常口付近が優先なのは他社も同じなのだが、次いで窓側座席を優先搭乗できたらしい。
私も窓側を押さえておいたのだが、口頭で聞き取りにくく、紙は乳児や妊婦などだったので、放置していたら一気に全ての客に変わった。
慌てて突っ込んだのだが、少しは分かりやすい案内をしてもらいたいものである。
なお、帰りのソラシドも窓側座席が優先搭乗できたが、案内がはっきり明瞭に聞こえたので、ストレスなしであった。

2つ目が、窓側優先客の前に乗客が既に着席していたこと。
全ての客に変わった直後に飛行機へ向かえたので、遅れは最小限度に留められたのだが、それ以前に偽装優先で私の席より通路側の客が着席していたのであった。
8年ほど前に甲府駅始発の特急「かいじ」に乗車した際に、自分の指定席に座っていた男性に激昂したことがあったのだが、あれ以来の怒り爆発だった。
ジム通いの影響で腕力は元柔道部の友人にも勝てるほどパワーアップしていることもあり、ケンカになれば100%勝てる自信はあったが、それをやっては新聞記事になると自粛し、その代わりに威嚇したものだが、あれほどの殺気は久しぶりだった。
窓側でない限り、先に搭乗することはおすすめできない。
身体的弱者等でない限り、窓側優先搭乗が設けられている以上、こういうトラブルに巻き込まれかねないことを肝に銘じてもらいたいものである。

3つ目が、500円分の機内販売購入権を持っていながら、機内販売が早々と打ち切られてしまったことである。
前項2つのせいで、完全に頭の中は怒り心頭であったため、客室乗務員から500円分の機内販売購入権の話が来たとき、「そんなものはどうでもいい。ふざけんな!」と口走っており、相当怒っていることがお分かりいただけるだろうが、機内販売が手短に終わるとは、どうかしている。
まあ、どうでもいいと言ってしまった以上は責任を負うが、時間の制約を設けるのであれば、航空券から500円分値引いてほしいものである。

そういう次第で、中部国際空港に着いたのが定刻よりほんの少し遅れて13時20分のこと。
前回は名古屋空港だったので、中部国際空港開港後初の飛行機入りとなる。
まあ、航空管制シミュレーションゲームの「ぼくは航空管制官3」セントレアで遊んだことがあるので、ゲーム通りの南側ルートでの着陸を冷静な環境で楽しみたかったが、それは次回に取っておきたい。

友人には14時に神宮前駅で待ち合わせと伝えてあるので、それに向けて行動するも、荷物を預けているので回収してからとなる。
よって、中部国際空港駅を出たのが13時47分。
名鉄岐阜行きの特急列車である。
なお、名鉄に乗るのはこれが初めてのこと。
電車でGO!名古屋鉄道編を持っているので、名古屋本線の名鉄名古屋~名鉄岐阜間と犬山線の名鉄名古屋~新鵜沼間のシミュレーション乗車はあるが、リアル乗車は今回まで全くなかったのだった。

ミュージックホーンが聞けない中、神宮前駅に着いたのが30分後のこと。
先の怒り問題もあり、友人にキックが命中する有様であったが、荷物をコインロッカーに預けた後、まずは熱田神宮に参拝に行く。
歴史シミュレーションゲーム・信長の野望フリークのこの私としても、熱田神宮は行ってみたいところの1つであった。
桶狭間の戦いの当日、織田信長が参拝し、そのときに吉兆を得て「我、勝てり」と発し、単騎出陣して家臣や兵士が後から付いていった、という話が伝わっており、海道一の弓取りと言われた今川義元を討ち取ったのは歴史の教科書でも記されていることである。

その後、神宮前駅内の和食系の飲食店で少し遅い昼飯を摂る。
天ざるにかつ丼をつけるという、広島・愛媛のひいきの飲食店・そば吉と同じ内容の食事となったが、おいしくいただいた。
なお、友人はご当地名物の味噌カツ定食だった。
勘定の際、奇跡が起きた。
なんと桶狭間の戦いが起きた1560年と同じ1,560円だったのである。
そのせいか、レジがしばらくフリーズし、レジ打ちのおばちゃんがしばし困った顔になった。
神々がいたずらをなさるとは、熱田神宮はなかなかのパワースポットである。

神宮前駅から名鉄で隣の金山駅まで移動。
「『きんざん』じゃないよ」と突っ込みつつ、ここから名古屋市営地下鉄名城線に乗り換える。
1日乗車券が600円で販売されており、購入する。
直前に決まったプランであり、当初は犬山市にある成田山名古屋別院に行こうかと考えていたのだが、時間もそう長くないので、愛・地球博記念公園へ向かうことにしたのであった。

栄で下車し、東山線に乗り換え。
終点の2駅手前で地上に出てきたのには驚かされたが、終点の藤が丘駅で下車し、リニモに乗り換え。
愛・地球博記念公園駅に着いたのが16時過ぎのことであったが、ここまでの乗継は全て待ち時間30秒以内という、驚異的な速さで移動できた。
名古屋の公共交通機関は実に素晴らしい。

昨年三鷹の森ジブリ美術館に行ったついでというところで、サツキとメイの家を見に行こうとやってきたのだが、残念ながら内覧券は既に完売だった。
まあせっかくだからと、モリコロパーク巡回バスに乗り、観覧車で下車。
友人と男二人で乗るのも何とも言えないが、夕日が射す方に名古屋の高層ビル群が見えており、20分の空中散歩を楽しめた。
その後最終の巡回バスで園内を一周、再びリニモ・東山線を乗り継いで18時過ぎに栄駅に到着。
飲み屋で数杯飲んだ後、錦界隈を散策。
出張時の思い出を語りつつ、いかに名古屋が福岡よりも大きな街であるかを力説した後、一度も行ったことがないが、往時からずっと気になっていた「世界の山ちゃん」に行こうとするも、空席待ちの状態。

急きょネットで調べて、金山駅付近に4店舗あることを確認し、懐かしの久屋大通駅から金山駅に向かう。
金山駅で下車し、北口に出たことを確認し、時計回りで世界の山ちゃん金山店目がけて歩いていく。
道路向かいの店も空席待ちの客の姿を確認し、金山店に入るが、南店の方が早いと言われ、10数秒離れたところにある金山南店へ。
・・・この展開、広島のお好み焼きの「へんくつや」の本店と新天地店の関係に似ている。

幸い、数分待てば案内してもらえるとのことで、無事「幻の手羽先」にありつけた。
ケンタッキーを20代後半で口にするまでは骨付きの鶏肉は食べられなかったものだったが、すっかり居酒屋の鶏肉料理にも慣れてきたものと感慨深いものがあった。
大変おいしく、良心的な価格設定に満足した。
客が多いのも納得である。
多摩地区ではよく唐揚げを食べていたと語っていた友人も満足しており、名古屋の素晴らしさをまた1つ伝授することができた。

金山駅から名鉄でそのまま友人が住む駅まで向かうこともできたが、荷物を預けている神宮前駅で下車しなければならず、少しでも節約すべく、地下鉄名城線で神宮西駅へ。
ここで1日乗車券もお役御免。
6分ほど歩いて神宮前駅に戻り、無事にコインロッカーから荷物を回収。
SuicaなどのICカードが利用できるので便利である。

そのまま名鉄急行豊川稲荷行きに乗り込み、友人宅の準最寄駅まで向かう。
そこから最寄駅まで向かう電車がいたらしいのだが、見逃してしまい、歩いて向かう。
22時過ぎだというのに、徒歩で向かうのも変なものである。

愛知県における友人新居に突入。
彼の車も健在で、ご挨拶代わりにキックしようとするも、さすがに今回もフリで終了である。

部屋の広さは2DKで、多摩地区の時と変わらない。
ただ、電車が近くを通るため、たまに賑やかになる。
今回は始発が通る前に起床するため、ストレスにはならないと思ったが、起きる前に電車がガタンゴトン走っていれば、ちょっと睡眠不足になるかもしれない。

正月番組で昨年秋に彼と訪れ、体感したVR ZONE 新宿の模様を収録したものなどをまとめたブルーレイディスクと、痴呆人並みに一度購入していたにも関わらずまた買ってしまった心霊ものDVD1枚と本1冊を換金特約付きでプレゼントし、翌日の計画などを話し、23時半過ぎに就寝。
旅に出るからには人と会わないと面白くないものだとつくづく感じる初日であった。

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