2011GWツーリングその2~

yochi

2011年05月04日 10:53

昨日の未明に【その1】を書いて果てておりましたが、今回はその続きとなります。
2日目は鳥取砂丘からしまなみ海道を経てさぬきうどんを食べに香川県入りし、土讃線の琴平~阿波池田間を往復しております。
松山で泊まり、3日目は一路鹿児島へ戻ります。


鳥取砂丘の見慣れない風景に感動した後、再びリフトに乗って砂丘センターへと戻り、長靴も普通の靴に履き替えて8:54に後にしました。バス停にいたシティービュー風のバス【砂丘号】を追い抜き、鳥取市街地を抜けて国道53号に入ります。
前日の宮本武蔵関係と鳥取市街地は一般道で、その他は高速道路でしたが、2日目前半戦は岡山県の津山まで一般道で、そこから徳島県の井川池田ICまで高速です。

2005年に境港・出雲方面へ初めて山陰地方へ出向いた帰りは雨でした。
今回の中国山地越えでは天気も回復しており、快適に南へと南下します。
途中、奈義町でループ橋を渡りました。


さくらも咲いていて、春らしい風景です。

津山から中国道に入り、西の北房JCT経由で岡山道に入り、そこから南は山陽道の岡山JCTで再び西へと向かい、福山西ICから国道2号バイパス経由で西瀬戸自動車道【しまなみ海道】に入ります。
125ccバイクでかつてよく通っていたのを、今回【原付レーン】ではなく【高速道路】部分を堂々と走ります。
橋を渡るたびに、125ccで走っていた時を思い出しながら瀬戸の風景を眺めておりました。
運が悪かったのは黄砂が飛来していたことで、遠くはかすんでいました。
それでも、多島海が織りなす景色は瀬戸内海だからこそ楽しめるのかもしれません。

途中瀬戸田PAに立ち寄り、中国道の真庭PAで買っておいた鰆(さわら)すしと蒜山(ひるぜん)高原牧場の飲むヨーグルト&カスタードプリンの昼食を摂ります。
さぬきうどんを食べられるのが14:30前後と予想されていたため、事前に腹ごしらえをします。
瀬戸田PAは広島県南部の県境の島【生口島】にあり、眼前に愛媛県とまたがる【多々羅大橋】が眺められます。



寒風吹きすさぶ2003年12月末に当時買ったばかりの125ccバイクでここを渡る直前(愛媛県側)、スピードメーターとタイヤ横をつなぐワイヤーが外れ、スピードメーター使用不能の状態に陥ったのを思い出しながら、愛媛県に入ります。

来島海峡大橋を風の影響もなく無難に渡りきり、今治市に入ります。
125ccで鹿児島から四国経由で本州に向かう場合は、ここが1日目の宿泊拠点でした。
250ccでは一気に鳥取までエリア拡大ですから、行動範囲がいかに拡がったか、実感させられます。

車で混み気味の国道196号を南へ進み、今治湯ノ浦ICから今治小松道に入り、一路井川池田ICへ走ります。
ここも、去年松山道を高知に向けて走っていたこともあり、難なく2つのジャンクション連続(川之江&川之江東JCT)を抜けて、徳島道の井川池田ICで降ります。
出口交差点で堂々と高知方面へ右折してくる対向車の動きにパッシングして通過しつつ、【四国三郎】と称される吉野川を渡り、国道32号に入ります。

2006年に初めてバイクで香川県入りしてさぬきうどんを食し、高知に行ったルートの逆を行くことになるわけですが、讃岐山脈を越えるだけに道は険しく、ギアが3速や4速もざらで、トンネルをくぐって香川県に入ると、トンネル連続の後ろにヘアピンカーブという、高森峠越えそのままの走行環境が待ち構えます。
タイヤの後輪が滑るほどでしたが、何とか持ちこたえ、平地に入ります。

そば派の私でもうなるおいしさの【山内うどん店】へ地図も見ず、県道の案内標識と【まんのう町】の標識の2点だけですんなりと行けたものの、残念ながら【本日終了】の立て札。
やむなく引き返し、琴平近辺の【水車】へ行き、肉うどんを食しました。
麺はふつうで、あの触感を楽しみたい人間には物足りなさを感じました。
また来年か再来年に再チャレンジです。

琴平駅でバイクを駅前の手荷物一時保管所に250円払って預け、阿波池田駅まで往復します。
運賃は640円で、途中秘境駅として知られる【坪尻駅】を見るのが主目的です。
なお、JR四国管内の駅は、【寅さん】や【青春18きっぷ】のポスター、【HERO】のスペシャル版で有名な【下灘駅】(駅舎と海の距離が近い駅の1つ)に、前回のGWツーリングとなる2008年に行っています。





※以上2008年5月3日撮影

話をJR四国の列車乗車に戻し、やってきたのは16:16発の普通列車【大歩危(おおぼけ)】行(1000系)。

(※阿波池田駅で降車後撮影)

自分はまだまだボケてないぞと突っ込みつつ、1両編成の車内に乗り込んだのですが、時間帯が平日の夕方ということもあり、地元の高校生(琴平高校?)が大挙して乗り込んできました。
さながら指宿枕崎線における錦江湾高校生のような状況でしたが、まあ賑やかです。
未来ある高校生たちが【大ボケ】行の列車に乗っているというのが多少滑稽に思えるところもありますが、まだ【喜入】行の方が(以下略)。

希少・難読駅名行きの環境で通学するのもなかなかないでしょうからと思ううちに高校生が降りて行き、徳島県最初の駅になる【坪尻駅】にスイッチバックして入線します。


(左上が坪尻駅)

肥薩線にあるのと異なり、ここのスイッチバックは通過が可能です。
対向列車の退避用のスイッチバックと言っていいと思いますが、1日に数本しか止まらない、貴重な列車です。
なお、ここから国道32号へは山道を40分程歩かないと出られないそうです。
谷底にある上に環境も半端ない、立派な秘境駅です。
フリーきっぷで乗車していた2名が降り立って、写真を撮っていましたが、ダイヤの悪さを考えて今回は下車までには至りませんでした。

秘境駅の余韻をかみしめつつ、箸蔵駅で今度は三好高校の生徒が大挙して乗車してきます。
上伊集院駅における松陽高校生の(以下略)といった風景ですが、平日夕方では観光路線というよりも通学路線といった方がしっくりきます。

佃駅で徳島線との乗り換えで半数弱が下車、目的駅の阿波池田駅に17:06に到着しました。

戻りの特急【南風22号】に乗車して琴平駅に戻るため、運賃に加えて自由席特急券510円を購入し、17:22に列車が来るまでの間、阿波池田駅構内に停車していた列車を写真に収めました。


↑キハ54系(正面には【食パンマン】←ドキンちゃん大喜び?)



↑キハ32系

いずれもJR四国が国鉄から分割民営化する際の経営立て直しに寄与するよう、新造された車両です。

しばらく待っていると、見慣れた【顔】の列車が入線してきました。

四国は高知県出身のやなせたかし氏の代表作【アンパンマン】のキャラクターが一面に描かれた【アンパンマン列車】です。
正式には2000系ですが、子どもには大喜びの列車でしょう。
自由席に難なく座って、元来た道を琴平まで戻ります。

琴平駅で預けていたバイクにまたがり、再びツーリング再開です。
善通寺ICから松山道に入り、一路西の松山へ向かいます。
既に夕方18時、日没との戦いでしたが、桜三里の手前で日が没し、YBR250の暗いライトで高速を突っ走ります。
ホテルの予約は20時で、川内ICを降りたのが19:16、国道11号を西進し、道後温泉からほど近いホテルに到着したのが19:52で、ギリギリでした。

文章が長くなってしまったので、2日目はここまで、3日目は【その3】で記します。

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