前記事に引き続き、今回のGWを利用して行っていたツーリングの2日目【5/4】の模様を記していきたいと思います。
早朝6時に起床、朝食はさぬきうどんと決めていたため、6時50分に高知市内のホテルを出発、高知ICを目指すも、一方通行に不慣れな土地勘が拍車をかけ、若干道に迷うものの、高架橋や二車線道路、何よりも地勢から方角を割り出して案内標識なしで曲がった先が、ものの見事に高知ICへ通じていてラッキーな展開。
天気もまずまずで、まずは順調な滑り出しとなった。
前回2011年10月のツーリングでは高知道から徳島道、高松道経由で琴平まで向かったものであったが、今回は最短ルートの川之江JCT経由で大野原ICで降り、琴平方向へ通じる国道を探す。
がしかし、その国道番号を度忘れしていて途中、国道11号と県道の交差点付近で停車、iPadで情報収集する。
すると、まさに止まっている交差点から左折すれば目的の国道377号に出る、そう答えは出た。
喜び勇んで左折して進んだが、先にある交差点を直進した。
その直前に、377と書かれたおにぎりが交差方向を指していた。
案内標識が無かったため、先にあるところで再び下車し、iPad2で情報収集。
すると、やはり先程の交差点で左折して国道377号に合流することが判明。
自転車で通りがかりの地元の女子高生3人組の視線を気にしながらUターンして、無事に国道377号に入った。
ただ、その先で踏切の遮断機が下りていて、本当にこれが国道か、半信半疑であった。
その先で国道標識を見たときはほっとしたが、しばらく進み、県道5号へと右折、快適に走り抜け、国道32号に合流した。
ここからは走り慣れているため楽々と目的地の【山内うどん店】へ到着、8時半のことであった。
しかし、既に行列ができていた。
待つこと10分、ようやく店内に入り、「ひやあつ特大」にちくわ天、かき揚げを載せて食す。
お代は600円だっただろうか。
朝からかなりのボリュームだが、これも昼御飯が中国道などの混雑で摂れないことを想定して、どっさり食べている。
ヤング&アダルトなカップルの間に挟まって食すも、やはりこのこしの強さは本場ならではである。
またの来店できるのがいつになるかと思いつつ店を後にし、いよいよ本州へと向かう。
その前に、琴平町内でガソリンを補給し、善通寺ICから高松道に入り、そのまま瀬戸中央道へ向かう。
にしても、横風注意の標識が出ているほど風が強く、高知道を進む時からハンドルを強く握るほどであったが、瀬戸大橋の上ではすさまじいことになっていた。
去年も経験済みだったため覚悟はしていたが、今年もなかなかすごく、与島PAのあたりですごい風が吹いていた。
転倒まであと少しというほどの風で、まあ何とか減速によって体勢を立て直して事なきを得たが、鷲羽山トンネルをくぐるまではしびれるのではと思うほどハンドルを支えるのが大変であった。
この日の渋滞予測ポイントが2個所あり、倉敷JCT付近と著名な東名阪道の四日市東IC付近であった。
まず倉敷JCT付近で1kmという表示が出ていて、いよいよ渋滞とご対面というわけで、十分に車間を開け、いよいよ分岐点付近でハザードランプのオンパレードと相成った。
しっかりとスリップすることなく停止し、ノロノロ運転を続けて山陽道に合流、先にあるトンネルの辺りから渋滞は解消され、ひたすら東へとひた走った。
岡山JCTから東は未踏であり、無事故で走らねばと気を引き締めていた。
兵庫県に入って、たまに弱い雨がポツリポツリ降ることもあったが、大したことにならないと踏み、友人から渋滞情報及び天候情報収集連絡を受けることにしていた西宮名塩SAに着いたのが12:10。
高知を発ってから5時間半弱。
悪名高い宝塚西トンネルも目と鼻の先である。
渋滞はこの先進む阪和道方面である程度で、天候も弱い雨が所々で降っていること、そして滋賀県中部以北で降り続いていることを聞き、奈良県越えプランを前倒しすることを決意、そして中国池田ICで中国道を降り、空港バスで通ったようなところを横目に阪神高速池田線に入った。
バイクで都市高速を走るのは初めてのことであるが、最高速度が60km/hに抑制されていて、カーブもそれなりにきつかった。
湾岸線を走る予定だったが、分岐の混み具合に加えて【渋滞7km】に回避を決断、1号環状線経由で14号松原線を経由して阪和道へ入った。
阪和道も快適なのであるが、その先で【泉南IC~貝塚IC 渋滞5km】の表示に身構えつつ、ひたすら南下。
貝塚ICの手前で渋滞が2kmまで減っていることを確認、泉佐野JCTを普通に突破し、問題の泉南ICでスムーズに高速を降りた。
渋滞は、到着間際で解消されていたのである。
泉南IC出口を右折、しばらくして阪和線の下をくぐったことから道に迷ったことを認識、次の交差点でUターンしてそばのガソリンスタンドが144円/Lと驚きの価格だったため、給油。
エンジンの調子が悪いゆえか、燃費が22km/L程度に下がっていたため、貴重な節約源となった。
給油後、iPad2で地図を確認したら案の定、逆方向。
元来た道をひた走り、たま駅長に会いに進む。
が、また道に迷うのに気付く。
予定外の場所で和歌山線の踏切を越えたことがきっかけだった。
近畿労働金庫那賀支店の駐車場をお借りして地図を見て、誤りを確認、ようやく県道10号に入り、貴志駅を目指す。
途中、もう一度地図を確認してようやく貴志駅にたどり着き、駐輪場前にバイクを停める。
駅前で行列に並び、面会の時を待つ。
で、さすがの行列に、駅長自ら出てきた。
みなさん写真を撮るわ撮るわ、運よく自分の近くで止まったため、写真を5枚ほど撮ってみた中のベストショットが前述の写真。
一部では【ニタマ伊太祁曽駅長】との話もあるが、何はともあれ会えたことは良かった。
いい記念になると思う。
帰りがけに、たま電車もやってきたので、写真に収めた。
地域おこしのきっかけは、何気ないところから生まれるものだと、そう思う次第なのであった。
14時50分に貴志駅を後にし、進路を東にとる。
国道424号、県道13号を走る。
紀ノ川の穏やかな流れが、とても絵になる。
所々に見える山にミカン畑も広がり、秋にはこの辺の写真を撮るのもいいのかもしれない。
真田幸村ゆかりの九度山町に入り、何やら道路が煙っている。
真田まつりが開催中らしく、露店の煙だったのだ。
しかも、あちこちの立て看板にはこう書かれていた。
【5/5 13~15時 武者行列につき通行規制】
滋賀県で雨が降らなければ、まさにこの時間に通るところであった。
天候に救われたことを感謝しつつ、国道370号、県道55号、そしてなぜか上野公園の前を通る道を走って国道24号へ。
ここまでの天気は曇り。
気付けば、奈良県は五條市に入っていた。
しかし、市街地の辺りで雨が降り出し、急きょ荷物の雨よけ対策でゴミ袋を購入しにファミマへ。
ここでゴミ袋と飲み物、コロッケパンを購入し、カッパに着替えて雨天準備も万全、すぐ先の国道370号へ右折して、吉野経由で三重県への突破を図る。
地図は見ていなかったものの、吉野町役場まで川沿い、先の県道へ左折と記憶していたため、難なく国道169号までやってきた。
「曲がる県道が二重なんとかだったかな」と、うろ覚え過ぎるのも困ったものであるが、28号で左折した先でiPad2で確認、問題ないことを確認して、この先のルートを掌握、無事に国道370号に合流して、国道166号、県道218号とひた走り、いよいよ長丁場の国道369号に。
途中、曽爾村に入って、看板を見つつ「It's a 曽爾~」など、くだらんことを考えつつ、さらに東へ。
奈良県最後の御杖村に入り、国道368号へ。
三重県に入り、次の目的地である伊勢奥津駅に着いたのが17時25分のことであった。
五條で買っていたコロッケパンを食べ、次のルートを調べながら一息ついていたら、地元のおばあさんがやってきた。
去年の宮本武蔵ゆかりの美作へ赴いた際と似たような展開ではあったが、単騎ツーリングの醍醐味は、地元の人との触れ合いに尽きる。
何でも、桑名市に息子さんが居て、渋滞がどうのこうのという話ではあったが、後にこのことを身を以て知ることとなる。
これから仁柿峠を越えることを告げた後駅を後にし、峠道に入った。
五家荘や米良荘を走破している自分にとって、どんな酷道か楽しみではあったが、夕刻17時50分というタイミングの悪さは、約6kmの区間とは言え、できるだけ早く通過しなければと思う次第であった。
焦る心を押さえつつ、セオリー通り3速の時速30km/hで険しい道を下る。
ガードレールのない区間にきついカーブが印象的ではあったが、集落が見えてきたときには思わず内心ガッツポーズであった。
まだ日が残る中を東へと進み、誤って県道429号へ入ったほかは順調に進み、国道42号に出た。
この頃にはもう日没となり、勢和多気ICから伊勢道へ進む。
伊勢道の上り線はずっと途切れることなく車が走っていて、伊勢・鳥羽方面が観光地であることを印象付けられる。
伊勢西ICで降り、伊勢神宮外宮を目指すが、最悪なことに19時が門限で、到着は19時12分。
すんでのところで駄目であった。
実に、1991年に続く2度連続の目の前まで来て参拝できない事態となった。
門の外から二礼二拍手一礼をし、再び伊勢西ICから伊勢道を北上する。
ここで、渋滞情報を目にする。
四日市付近から25km、だそうである。
渋滞の中を横抜けする覚悟はしておいたが、実際にそうしたことは産業道路の外側帯とか国道225号くらいのもので、高速道路ではやったことがなかった。
で、実践の場が芸濃IC付近から始まった。
大渋滞の幕開けである。
路肩走行禁止は把握しているので、走行禁止でない走行車線と追越車線の間を時速30~40km/hの原付速度で抜いていく。
運悪く、ガソリンが残り5Lを切ったサインも出て、低速で燃費が悪いことを気にしつつ、50km程度は何とかなる、そう腹をくくって抜き続けた。
亀山JCTあたりで雨が降り出し、夜と渋滞と雨、三重苦の中を、とにかく抜けるには前進あるのみと言い聞かせてじわじわ進む。
途中スピードを出せる局面もあり、四日市ICの先で、それは起こった。
渋滞が解消されたのである。
約1時間近い渋滞との戦いに勝利し、最寄りの御在所SAで休憩&給油と相成った。
時計の針は21時13分を指していた。
四日市JCTから先は快調そのもので、今回宝暦治水碑を見に行けないことを無念に思いつつ、名古屋都市高速の白川ICで降り、ホテルの契約駐車場を目指す。
途中、iPad2で地図情報を見ることと、ホテルに遅れる連絡を入れ、栄の大通りを走る。
もうすぐ歩行者天国が導入される地域だそうだが、こうやって走れるのも貴重な体験をしたと言える。
ただ、ノーヘルの原付二人乗りが堂々と走っているのは考えものだと思うのだが、いかに。
複雑な一方通行にさいなまれつつ、2004年11月に4連泊した土地勘は健在、目的地周辺に入ってからはスマートに駐車場にバイクを停め、若者グループがどの店で飲むか話しているのを横目にホテルへチェックインした。
到着は22時18分のことであった。
走行距離は771.0km、所要時間は15時間28分であった。
体中が倦怠感を感じるのも、無理は、ない。