2016年05月24日
2016上半期ツーリング1日目(日向⇒角島⇒秋吉台⇒広島)
連載2回目となりました「2016上半期ツーリング」。
昨年までは「GWツーリング」と称し、以下のような経緯を辿ってきました。
・2011年【YBR250へ移行。2008年まではシグナスX、2009~2010年は車(1,000円高速の影響)】
初の岡山県・鳥取県・兵庫県入りと初のJR四国特急2000系&キハ1000形に乗車。
鳥取砂丘を歩き、秘境駅の坪尻駅へスイッチバックで入線も体験した。
・2012年
佐賀関港で4時間半待ちを食らった挙句、夜の四国山地縦断コースに挑み、西日本最長の国道トンネル・寒風山トンネル(約5.4km)を完走。
国道33号との交点ではブレーキが止まらず、赤信号になったばかりの交差点のど真ん中に停車するという赤っ恥をかきつつ、高知から初めてバイクで瀬戸大橋を越え、初の大阪・和歌山・奈良・三重・愛知・岐阜・滋賀・京都入り。
今は亡きたま駅長に会ったのもこの年。伊勢奥津駅にも顔を出しているが、名松線の不通区間も今年の春再開した。
岐阜城と関ヶ原に出向いたのもこの年のことだった。
2013年からはまた明日書くことにして、今年はGWに走っていないので「2016上半期ツーリング」と称しています。
GWにバイクで出かけなかったのは最も年間所得が少なかった2004年以来12年ぶりのことです。
まあ、曜日配列が悪く、会社のカレンダー通りに休めば不可能だったため、あえて少ない時期を狙いましたが、それでも出会うライダーは多かったです。
前日23時半過ぎに寝るも、起床は5時15分。
なかなかの強行軍だが、風呂に入り、天気予報を見て6時過ぎに食堂入りし朝食を採る。
スポーツ合宿の人が多かったものの、しっかりと自分の分の食事は確保できた。
しっかり腹ごしらえしてホテルを6:22に出立。
この先の行程を考えると、一旦給油が必要と思い、日向ICではなく門川ICでの東九州道(延岡南道路)入りを図るが、運悪くスタンドがあるのは対向車線側ばかり。
計算上、北九州付近までは燃料が持つので、別府湾SA辺りまでは余裕だし、そこで入れればいいやと門川ICから高速移動再開となる。
この日も移動は快適である。
昨年も走った臼杵IC付近まではスピードも比較的早かった。
まあ、70km/hで走ると一般道とさほど変わらないので、早く4車線化してほしいと思うのであるが、7時過ぎには県境を越え、8時半前に別府湾SAにたどり着く。
なお、臼杵ICから北九州JCT間は今回初めて走る区間である。
ガソリンが119円/Lで大隅と1円程度しか差がない。
相変わらず、県外のSAは鹿児島市の平均的なガソリン価格よりも安い。
これで中国地方までの給油が不要になったところで、本線に合流し、日出JCTで再度東九州道に入る。
ほぼ片側一車線なのが何とも言えないが、快適に北西へ進む。
宇佐ICを見て、「USAだな」とツッコんでみたり、最後の開通区間である豊前~椎田南間にある「公共事業とは?」の立て看板に「みんなのための事業じゃないか」と、人と人との交流を大いに促す東九州道の有用性を走りながら実感しながら、北九州JCTで九州道に合流した。
さて、ここから本州へ渡るには、2つのルートがある。
このまま関門橋へ渡るルートと、門司ICで降り、関門トンネルへ向かうルートである。
で、私は後者を選択した。
関門橋は帰りに通るから、という理由である。
というわけで、門司ICで降り、巧妙な左折専用車線に2度も戸惑わされ、栄町交差点手前の交差点で前方渋滞のため、停止線で停まった選択だけは正しかった、という経緯を経て、関門トンネルへ向かう車で渋滞する中をじわじわ進み、料金所でコインボックスから100円を取り出し、2003年10月以来の関門トンネルをくぐる。
往時は100ccスクーターで20円払ってJHこと日本道路公団の領収書をもらったものだったが、今も西日本高速道路になっても、それは変わっていない。
10時前に下関市に入り、県道258号を西へ。
でもって、ここでも巧妙な左折専用車線や意味不明な分岐に惑わされ、一旦側道に入り、信号を抜けてまた本線、という展開、その後国道191号バイパスに右折する箇所を誤って直進して、次の交差点でUターンして合流し直す、という展開になったが、10時過ぎに北へ向かって走り出す。
天気はよく、心地よい。
時折日本海を望みながら北上していくのだが、どうもゆっくり走る車がいるようで、ペースは法定速度以下になることも多々あった。
途中、見通しがよく追い越せるポイントがあったため、安全に追い越しした。
私が一般道で追い越すのはかなり珍しいことである。
特牛(こっとい)交差点を過ぎ、県道279号に入る。
大昔に九州ローカル番組「ドォーモ」で見た、角島大橋を渡ってみるが為である。
先月末に伊唐大橋を車で渡ったが、あれとの比較にならないほど美しい景色を楽しめる橋である。
橋を渡りきり、角島灯台に向かう。






灯台があるだけあって、眺望もすこぶるよい。
なお、入場料は200円であった。
また帰りに角島大橋を渡るので、このときは写真を撮った。

バイクの後ろに積んでいた荷物が落ちたため、初老の男性に拾ってもらいお礼を述べた後、この橋を渡って左折し、広い道に沿って時計回りで国道191号に復帰した。11時半前のことであった。
その先では、バイクの先行車がおり、また後方には別のバイクがいる、という単騎3人組による隊走状態となって、ひたすら東へ進む。
途中長門市を通るが、いつも買っているカニカマはここで生産されている。
青海島の海食洞もちょっと興味はあったが、今日は広島に18時までに入らなければならず、今回はおあずけとなった。
山陰道との分岐を国道方向へ進んでいき、「秋芳洞」の標識に従って県道36号に入る。
しかし、よくよく考えたら秋吉台を通って秋芳洞へ向かうのであって、バイクを止め、地図を確認すると、やはりルートを間違っていた。
元来た道を引き返し、国道191号を東へ向かい、県道28号に入り直し、事なきを得た。
なお、酷道マニアの方であれば、山陰道を2つ先のICで降り、国道490号を南へ向かう、という選択肢もあるのだが、今回は1日の走行距離が600km程度になることもあり、止めといた。
国道490号とは、並行する県道32号の走行を勧める看板が立っていることで知られる国道である。
サファリランド入口の看板につられて右折し、いよいよ県道242号秋吉台公園線(通称・カルストロード)に入る。
カルスト地形の由来は旧ユーゴスラビアのスロベニアにある地域が語源で、地理・地学マニアを自認する自分としても、カルスト地形は前々から見てみたいと思っていた。
阿蘇の東側の外輪山にカルストが出没したかのような光景に驚きつつ、帰り水というところからしばしバイクを降りて景色を眺める。





ローカル路線バス乗り継ぎの旅でも、蛭子さんが一番印象に残ったところと答えたのもなんとなくわかる気がした。
さらに先へ進み、秋芳洞の市営第二駐車場へ入る。
バイクは無料とのことで、適当に空いた所へ停める。
入口まで結構歩かされたが、13時前なので早く何か食べたいと思いつつ、まずは秋芳洞へ向かう。
料金は1,200円。
足元を流れる川は白く濁っており、石灰水であることに気付かされる。

まあ、カルスト地形を流れて来れば当然そうなるのであるが、こうした理化学的な場所ではいろいろなものを観察するのも一興である。
秋芳洞の入口は、ロールプレイングゲームの洞窟のそれを思わせるほど、独特な何かを持っていた。


BGMはドラクエ3のそれになりつつ、初の鍾乳洞へ入っていく。
中はひんやりして涼しい。
年間15~17℃で安定しているとの音声案内ガイドの話である。
高森湧水トンネル公園もそんな感じだった。
地表付近の地温が15℃前後であることを知る身には、当然そうなるということは分かるのだが、誰もが実感できる場として、こういうところは面白い。
失敗だったのは、サングラスで入ってしまったこと。
ただでさえ暗いのに明るさが半減してしまい、洞内を観察するには少々不都合ではあったが、それでもあちこちのポイントを見ることができた。



高森湧水トンネル公園の最奥を撮った時同様、一部オーブっぽいものが映りこんでしまったが、水のあるところではたまにあることである。
720mほど進み、さらに黒谷方面へ進んでいき、出口の15秒間隔でゲートが開く扉を出たところで13:36。
秋芳洞入口行きのバスが13:38に出ると洞内で見ていたため、ダッシュで左手にあるバス停へ向かい、乗車できた。
なお、財布の中には5千円札と1万円札、それに百数十円しかなく、急きょ財布を忘れた時用に小銭入れに入れてある千円札で両替して難を逃れた。
高齢者がバスの通り道をふさいでいた秋吉台付近を経由し、12分ほどで秋芳洞バスセンターに到着。
ここからバイクまでは3分程歩けばたどり着くので、元来た道を歩くよりは早い。
運賃は310円であった。
そこから小郡萩道路経由で中国道に入る。
時計は14時を回っていた。
空腹なので、5年ぶりに鹿野SAへ行こうということにし、山口JCTを引き続き中国道へ進んでいく。
昔と変わらず、後続車はまずいない。
途中、橋梁補修工事のため対面通行になっている区間をやり過ごし、鹿野SAには15時前に着いた。
食券販売機が千円札しか使えないため、一旦1万円札を両替してもらったうえで天ぷらそばを注文。500円。
昨年秋に新得駅構内で食べたそれと近い天ぷらがのっていたが、わかめのコシがしっかりしていて、安い割においしくいただけた。
山口土産を3つほど買い込み、外へ出ると、警察官輸送車が3~4台ほど停車していた。
トイレ休憩だったようだが、サミットが開かれることを考えると、その要員輸送と思われる。
鹿野SAを後にし、島根県を抜けて広島県に入り、吉和ICで降りる。
当初は広島道経由で向かう予定にしていたが、宮島口で土産を買う時間があると判断し、廿日市方面への短絡ルートとなる吉和IC経由で抜けた方が良い、と判断したのであった。
“酷道”488号は回避し、国道186号を南下していく。
県道30号へ左折し、廿日市市内で国道2号西広島バイパスへ入っていく。
吉和ICから西広島バイパス出口までは、初走行である。
右側車線からの合流に気をつけつつ、宮島口にスムーズにたどり着く。
GWならバイクが停まっているところも、何も停まっていなかった。
いつも買うもみじ饅頭とカキの煮たものを買い込み、宮島口交差点から右折を試みるが、車が多く、信号待ちが長かった。
直進してJR駅前でUターン、左折が早かったのでは、と思いつつ、再び西広島バイパスを北上し、広島市役所前交差点で左折、その先で左折、右折し、へんくつや平和記念公園前店にたどり着いたのが18時前。
海鮮スペシャル(1,080円)を注文し、自分でヘラを使って切り分けて、おいしく食べる。
というか、ヘラを使うのは初めてである。
去年も訪れているのだが、趣向が変わったのだろうか。
ここからホテルまでは昨年歩いているので、道も知っており、平和記念公園東側を流れる元安川沿いに北上し、昨年も泊まったホテルに到着したのが18時過ぎ。
地下駐車場では昨年談笑した方がいたのだが、1年も経ったせいか、自分のことを忘れてしまっていた。
まあ、バイクで来るならここは定宿だなと思いつつ、チェックインして部屋でくつろぐ。

※左端に原爆ドームがうっすら、右側には旧広島市民球場跡が広がる
ニュースでは、バラク・オバマアメリカ大統領が100m先の原爆ドームと平和記念公園を5/27に訪れると流れていた。
また、ホテルでも厳戒態勢に入るとの張り紙がしてあり、道路情報板にも広島市中心部で大規模交通規制の予告が出ていた。
どんな発信をするのか今週は注目が集まることだろう。
この日の走行距離は626kmであった。
昨年までは「GWツーリング」と称し、以下のような経緯を辿ってきました。
・2011年【YBR250へ移行。2008年まではシグナスX、2009~2010年は車(1,000円高速の影響)】
初の岡山県・鳥取県・兵庫県入りと初のJR四国特急2000系&キハ1000形に乗車。
鳥取砂丘を歩き、秘境駅の坪尻駅へスイッチバックで入線も体験した。
・2012年
佐賀関港で4時間半待ちを食らった挙句、夜の四国山地縦断コースに挑み、西日本最長の国道トンネル・寒風山トンネル(約5.4km)を完走。
国道33号との交点ではブレーキが止まらず、赤信号になったばかりの交差点のど真ん中に停車するという赤っ恥をかきつつ、高知から初めてバイクで瀬戸大橋を越え、初の大阪・和歌山・奈良・三重・愛知・岐阜・滋賀・京都入り。
今は亡きたま駅長に会ったのもこの年。伊勢奥津駅にも顔を出しているが、名松線の不通区間も今年の春再開した。
岐阜城と関ヶ原に出向いたのもこの年のことだった。
2013年からはまた明日書くことにして、今年はGWに走っていないので「2016上半期ツーリング」と称しています。
GWにバイクで出かけなかったのは最も年間所得が少なかった2004年以来12年ぶりのことです。
まあ、曜日配列が悪く、会社のカレンダー通りに休めば不可能だったため、あえて少ない時期を狙いましたが、それでも出会うライダーは多かったです。
前日23時半過ぎに寝るも、起床は5時15分。
なかなかの強行軍だが、風呂に入り、天気予報を見て6時過ぎに食堂入りし朝食を採る。
スポーツ合宿の人が多かったものの、しっかりと自分の分の食事は確保できた。
しっかり腹ごしらえしてホテルを6:22に出立。
この先の行程を考えると、一旦給油が必要と思い、日向ICではなく門川ICでの東九州道(延岡南道路)入りを図るが、運悪くスタンドがあるのは対向車線側ばかり。
計算上、北九州付近までは燃料が持つので、別府湾SA辺りまでは余裕だし、そこで入れればいいやと門川ICから高速移動再開となる。
この日も移動は快適である。
昨年も走った臼杵IC付近まではスピードも比較的早かった。
まあ、70km/hで走ると一般道とさほど変わらないので、早く4車線化してほしいと思うのであるが、7時過ぎには県境を越え、8時半前に別府湾SAにたどり着く。
なお、臼杵ICから北九州JCT間は今回初めて走る区間である。
ガソリンが119円/Lで大隅と1円程度しか差がない。
相変わらず、県外のSAは鹿児島市の平均的なガソリン価格よりも安い。
これで中国地方までの給油が不要になったところで、本線に合流し、日出JCTで再度東九州道に入る。
ほぼ片側一車線なのが何とも言えないが、快適に北西へ進む。
宇佐ICを見て、「USAだな」とツッコんでみたり、最後の開通区間である豊前~椎田南間にある「公共事業とは?」の立て看板に「みんなのための事業じゃないか」と、人と人との交流を大いに促す東九州道の有用性を走りながら実感しながら、北九州JCTで九州道に合流した。
さて、ここから本州へ渡るには、2つのルートがある。
このまま関門橋へ渡るルートと、門司ICで降り、関門トンネルへ向かうルートである。
で、私は後者を選択した。
関門橋は帰りに通るから、という理由である。
というわけで、門司ICで降り、巧妙な左折専用車線に2度も戸惑わされ、栄町交差点手前の交差点で前方渋滞のため、停止線で停まった選択だけは正しかった、という経緯を経て、関門トンネルへ向かう車で渋滞する中をじわじわ進み、料金所でコインボックスから100円を取り出し、2003年10月以来の関門トンネルをくぐる。
往時は100ccスクーターで20円払ってJHこと日本道路公団の領収書をもらったものだったが、今も西日本高速道路になっても、それは変わっていない。
10時前に下関市に入り、県道258号を西へ。
でもって、ここでも巧妙な左折専用車線や意味不明な分岐に惑わされ、一旦側道に入り、信号を抜けてまた本線、という展開、その後国道191号バイパスに右折する箇所を誤って直進して、次の交差点でUターンして合流し直す、という展開になったが、10時過ぎに北へ向かって走り出す。
天気はよく、心地よい。
時折日本海を望みながら北上していくのだが、どうもゆっくり走る車がいるようで、ペースは法定速度以下になることも多々あった。
途中、見通しがよく追い越せるポイントがあったため、安全に追い越しした。
私が一般道で追い越すのはかなり珍しいことである。
特牛(こっとい)交差点を過ぎ、県道279号に入る。
大昔に九州ローカル番組「ドォーモ」で見た、角島大橋を渡ってみるが為である。
先月末に伊唐大橋を車で渡ったが、あれとの比較にならないほど美しい景色を楽しめる橋である。
橋を渡りきり、角島灯台に向かう。






灯台があるだけあって、眺望もすこぶるよい。
なお、入場料は200円であった。
また帰りに角島大橋を渡るので、このときは写真を撮った。

バイクの後ろに積んでいた荷物が落ちたため、初老の男性に拾ってもらいお礼を述べた後、この橋を渡って左折し、広い道に沿って時計回りで国道191号に復帰した。11時半前のことであった。
その先では、バイクの先行車がおり、また後方には別のバイクがいる、という単騎3人組による隊走状態となって、ひたすら東へ進む。
途中長門市を通るが、いつも買っているカニカマはここで生産されている。
青海島の海食洞もちょっと興味はあったが、今日は広島に18時までに入らなければならず、今回はおあずけとなった。
山陰道との分岐を国道方向へ進んでいき、「秋芳洞」の標識に従って県道36号に入る。
しかし、よくよく考えたら秋吉台を通って秋芳洞へ向かうのであって、バイクを止め、地図を確認すると、やはりルートを間違っていた。
元来た道を引き返し、国道191号を東へ向かい、県道28号に入り直し、事なきを得た。
なお、酷道マニアの方であれば、山陰道を2つ先のICで降り、国道490号を南へ向かう、という選択肢もあるのだが、今回は1日の走行距離が600km程度になることもあり、止めといた。
国道490号とは、並行する県道32号の走行を勧める看板が立っていることで知られる国道である。
サファリランド入口の看板につられて右折し、いよいよ県道242号秋吉台公園線(通称・カルストロード)に入る。
カルスト地形の由来は旧ユーゴスラビアのスロベニアにある地域が語源で、地理・地学マニアを自認する自分としても、カルスト地形は前々から見てみたいと思っていた。
阿蘇の東側の外輪山にカルストが出没したかのような光景に驚きつつ、帰り水というところからしばしバイクを降りて景色を眺める。





ローカル路線バス乗り継ぎの旅でも、蛭子さんが一番印象に残ったところと答えたのもなんとなくわかる気がした。
さらに先へ進み、秋芳洞の市営第二駐車場へ入る。
バイクは無料とのことで、適当に空いた所へ停める。
入口まで結構歩かされたが、13時前なので早く何か食べたいと思いつつ、まずは秋芳洞へ向かう。
料金は1,200円。
足元を流れる川は白く濁っており、石灰水であることに気付かされる。

まあ、カルスト地形を流れて来れば当然そうなるのであるが、こうした理化学的な場所ではいろいろなものを観察するのも一興である。
秋芳洞の入口は、ロールプレイングゲームの洞窟のそれを思わせるほど、独特な何かを持っていた。


BGMはドラクエ3のそれになりつつ、初の鍾乳洞へ入っていく。
中はひんやりして涼しい。
年間15~17℃で安定しているとの音声案内ガイドの話である。
高森湧水トンネル公園もそんな感じだった。
地表付近の地温が15℃前後であることを知る身には、当然そうなるということは分かるのだが、誰もが実感できる場として、こういうところは面白い。
失敗だったのは、サングラスで入ってしまったこと。
ただでさえ暗いのに明るさが半減してしまい、洞内を観察するには少々不都合ではあったが、それでもあちこちのポイントを見ることができた。



高森湧水トンネル公園の最奥を撮った時同様、一部オーブっぽいものが映りこんでしまったが、水のあるところではたまにあることである。
720mほど進み、さらに黒谷方面へ進んでいき、出口の15秒間隔でゲートが開く扉を出たところで13:36。
秋芳洞入口行きのバスが13:38に出ると洞内で見ていたため、ダッシュで左手にあるバス停へ向かい、乗車できた。
なお、財布の中には5千円札と1万円札、それに百数十円しかなく、急きょ財布を忘れた時用に小銭入れに入れてある千円札で両替して難を逃れた。
高齢者がバスの通り道をふさいでいた秋吉台付近を経由し、12分ほどで秋芳洞バスセンターに到着。
ここからバイクまでは3分程歩けばたどり着くので、元来た道を歩くよりは早い。
運賃は310円であった。
そこから小郡萩道路経由で中国道に入る。
時計は14時を回っていた。
空腹なので、5年ぶりに鹿野SAへ行こうということにし、山口JCTを引き続き中国道へ進んでいく。
昔と変わらず、後続車はまずいない。
途中、橋梁補修工事のため対面通行になっている区間をやり過ごし、鹿野SAには15時前に着いた。
食券販売機が千円札しか使えないため、一旦1万円札を両替してもらったうえで天ぷらそばを注文。500円。
昨年秋に新得駅構内で食べたそれと近い天ぷらがのっていたが、わかめのコシがしっかりしていて、安い割においしくいただけた。
山口土産を3つほど買い込み、外へ出ると、警察官輸送車が3~4台ほど停車していた。
トイレ休憩だったようだが、サミットが開かれることを考えると、その要員輸送と思われる。
鹿野SAを後にし、島根県を抜けて広島県に入り、吉和ICで降りる。
当初は広島道経由で向かう予定にしていたが、宮島口で土産を買う時間があると判断し、廿日市方面への短絡ルートとなる吉和IC経由で抜けた方が良い、と判断したのであった。
“酷道”488号は回避し、国道186号を南下していく。
県道30号へ左折し、廿日市市内で国道2号西広島バイパスへ入っていく。
吉和ICから西広島バイパス出口までは、初走行である。
右側車線からの合流に気をつけつつ、宮島口にスムーズにたどり着く。
GWならバイクが停まっているところも、何も停まっていなかった。
いつも買うもみじ饅頭とカキの煮たものを買い込み、宮島口交差点から右折を試みるが、車が多く、信号待ちが長かった。
直進してJR駅前でUターン、左折が早かったのでは、と思いつつ、再び西広島バイパスを北上し、広島市役所前交差点で左折、その先で左折、右折し、へんくつや平和記念公園前店にたどり着いたのが18時前。
海鮮スペシャル(1,080円)を注文し、自分でヘラを使って切り分けて、おいしく食べる。
というか、ヘラを使うのは初めてである。
去年も訪れているのだが、趣向が変わったのだろうか。
ここからホテルまでは昨年歩いているので、道も知っており、平和記念公園東側を流れる元安川沿いに北上し、昨年も泊まったホテルに到着したのが18時過ぎ。
地下駐車場では昨年談笑した方がいたのだが、1年も経ったせいか、自分のことを忘れてしまっていた。
まあ、バイクで来るならここは定宿だなと思いつつ、チェックインして部屋でくつろぐ。

※左端に原爆ドームがうっすら、右側には旧広島市民球場跡が広がる
ニュースでは、バラク・オバマアメリカ大統領が100m先の原爆ドームと平和記念公園を5/27に訪れると流れていた。
また、ホテルでも厳戒態勢に入るとの張り紙がしてあり、道路情報板にも広島市中心部で大規模交通規制の予告が出ていた。
どんな発信をするのか今週は注目が集まることだろう。
この日の走行距離は626kmであった。