2018年11月10日
感動は帰宅の後で…第三回北海道旅行3日目(10/29)
札幌市の時計台からほど近いホテルで迎えた最終日。
この日は乗り鉄的日程として、札沼線と室蘭線の非電化区間を追分駅まで乗る行程となっています。
朝5時半に起床。
朝が早い日程が続くものの、乗り過ごしたら終わるという危機感が強く働き、シャワーを浴びて目を覚ます。
ツーリングであれば、疲労がだいぶ溜まる3日目だが、ただ歩き、乗り物に乗るだけならばそんなに疲労は溜まらない。
荷支度を済ませ、6時半にホテルを後にする。
札幌駅に向かい、見慣れた駅舎に入る。
友人に、ここのそばにあるJRタワーの高層階にあるトイレが開放感ありまくりでおすすめと彼が帰宅してからメールしたが、次回堪能してほしいものである。
初日の小樽に向かった時点で、札幌から西へ初めてJRで向かったことになり、残る札幌から北へ向かう路線のうち、札沼線のみ未乗車区間であった。
というわけで、平日の通勤・通学ラッシュに札沼線で新十津川駅まで向かうことにした。
6時58分発の石狩当別行きに乗り込む。
今は電化されて電車が運行されているが、10年ほど前まではディーゼルカーが行き来していたらしい。
九州の福北ゆたか線みたいな感じで、中心都市と連絡する路線として輸送量が増えた結果なのだろう。
上り列車の満員具合を見て、札幌圏の過密具合を十分理解できたところで、石狩当別駅で1日1本の7時45分発新十津川行きに乗車する。
滝川駅から釧路駅まで運行されていた根室線最長時間普通列車に乗車した時と異なり、普通に着席できたので一安心だった。
なお、札沼線の名は札幌と留萌線の石狩沼田駅の間を結ぶ路線ということで名づけられたが、現在は新十津川駅から北は廃線区間となっている。
そのため「学園都市線」の愛称が付けられており、乗車したディーゼルカーのサポもそれが入っていた。
朝7時台で終発というのが旅情をそそられるが、父の郷里最寄りのバス停も、平日の似たような時間に1本だけだった記憶があり、それとなく親近感を感じるものがある。
天気は小雨模様で、留萌地方に暴風警報が出るほど、低気圧の中心が日本海側にあり、少々風雨が強い状況であった。
石狩月形駅までは他の列車も何本か走っているが、ここから北が乗車する列車しか運行されない超閑散区間である。
と言っても、平日なのに30名近い乗客がいるので、地方のバスよりは乗車状況は良いのだが。
新十津川駅には9時半前に着き、撮影するが、折りたたみ傘が反転しまくるくらいの暴風で、一苦労であった。
雨脚も強く、事前計画に沿って新十津川町役場を目指す。
ここの敷地にバス停があり、滝川駅まで連絡している。
1日20本以上運行されているので、JR函館線を使って札幌方面との行き来も容易である。
というわけで、役場内で雨宿りをし、トイレも借り、バスが来たら乗車する、という流れでバスに乗った。
15分くらい揺られて滝川駅に到着。
もう少ししたら天候が回復しそうな気配で、薄曇りになってきていた。
前回この駅に来た時は特急カムイで岩見沢駅から来たものだが、今回は普通列車で岩見沢駅に向かう。
待合所でゆっくりした後、10時38分発の列車に乗車。
逆方向になるものの、昨年4月に特急ライラックで旭川から札幌まで乗車しており、景色はゆったり走る普通列車の方が印象に残りやすかった。
特段特急に追い越されることもなく、11時17分に岩見沢駅に到着。
北海道胆振東部地震が起きる前から今回の旅程を組んでいたのだが、地震発生により生じた徐行区間が、旅程変更の検討にも及んだ。
しかしながら、幸運なことに、今回の乗車区間から全て徐行区間が解除されたことで、当初計画通りの遂行が可能となったのであった。
2週間早ければ、こうなっていなかった。
JR北海道の復旧作業のおかげである。
なお、室蘭線については、沼ノ端方面に向かう場合が追分駅までの乗車であれば通常運転であるためにダイヤ通りで徐行の影響はないが、反対の岩見沢方面に向かう場合が沼ノ端から追分駅の間の徐行区間の影響を受けてダイヤが大きく遅延しているため、注意が必要である。
というわけで、室蘭線の次の発車時間が12時52分なので、昼食を採りに地図アプリで駅周辺を調べる。
ワイン醸造所も興味はあったが、夜にはハンドルを握って帰宅する身なのでそれは却下とし、とんかつ富司なるお店を駅から徒歩3分で見つけたので、こちらにお邪魔することとした。
基本的に、駅から近場で食事を採るのを優先しており、あまり遠出はしない。
なお、荷物をコインロッカーに預けようにも100円玉が不足しており、缶コーヒーを買って飲んで対処する。
天気は快晴になり、日差しがまぶしい。
無事にお店を見つけ、先にご婦人が2人並んでいるので後ろに並ぶ。
しばらくして太川陽介氏似の店主が戻ってきて、入店を促されたので一緒に入る。
2人がけのテーブル席に座り、メニューを見ると、月曜日は男性サービスデーらしく、ご飯大盛りやおかわり無料とあった。
とはいえ、常連さんにはありがたいシステムながら、一見の旅人たる自分にとっては、おいしいものが食べられればそれで満足、というところである。
おすすめを伺うも、どれもいい、ということで、好物のヒレカツ定食を注文。
ちょうどテレビは昼時のニュースをやっていて、暴風の話題が出ていた。
飛行機は風に弱いので、方向によっては欠航にもなりかねないのだが、少々やきもきしていたところで注文した品が出てきた。
鹿児島から来たことを伝えていたため、サービスしていただいたのだが、それを抜きにしてもサクサクした衣でペロっといけて、肉をかみ切ることなくストレスを感じずにとんかつを味わえて、大変満足できた。
ゴマの入ったすりばちも出てきて、慣れないもので面喰いつつ、ソースをかけたとんかつの上に擦ったごまを載せて頂戴した。
北海道の豚とくれば、帯広の豚丼を前回新千歳空港で食べたものだが、ここのとんかつはそれ以上に絶品だった。
地元のとんかつの名店にまだ行ったことがないため、比較はできないが、現時点で今まで食べたどのとんかつよりも一番おいしかった。
前日のミシュラン掲載のお蕎麦屋さんといい、事前情報なしで入った店でおいしいものを食べられる幸福は、もはや幸運と言って良い。
次回北海道に来る際も岩見沢に寄ろうと心に決め、店を後にした。
岩見沢駅に戻り、コインロッカーから荷物を回収し、駅の改札口前で時間をつぶし、室蘭線の苫小牧行きに乗車する。
ここから追分駅までは未踏区間であり、今回の旅行の最後の目的地である。
ディーゼルカーに揺られ、進行方向右側の座席に陣取るものの、北海道胆振東部地震の影響は無いように感じられた。
しかし、左側の景色を見ると、絶句した。
遠くに見える山肌が軒並み土砂崩れを起こした姿が露わとなっており、それがディーゼルカーが進む間ずっと続いていた。
ビデオカメラを右側に回していたのは結果として正解で、左側だったら被災者の心情を逆なでしかねないと感じた。
非電化区間と聞けば、たいてい単線を想起される方は多いと思うが、この室蘭線については、複線区間も存在する。
非電化複線は珍しい存在なので、かねてからこの路線に乗車したいと考えており、今回追分まで実現できた。
追分~沼ノ端間については、飛行機のダイヤとの兼ね合いで見送ったが、次回乗る可能性がある。
次の来訪が楽しみであるとともに、少しでも復興が進んでほしいと切に思った。
追分駅に到着し、石勝線の普通列車に乗車する。
夕張と千歳を結ぶ列車であり、来年3月末までの運行となる。
4月以降は新夕張~千歳に変わるのだろうが、夕張支線廃線後が気になるところである。
ちなみに、夕張支線区間は第1回北海道旅行で乗車済である。
追分駅からは南千歳駅で下車し、快速エアポート136号に乗って新千歳空港へ。
お土産を第1回北海道旅行で購入した店に買いに行くと、売り子のおばちゃんがいた。
声をかけられ、さつまいものお菓子の試食をする。
「さつまいもは鹿児島が日本一の生産量を誇る名産ですが」と少々反抗気味に北海道のさつまいも菓子を否定する対応をするが、そこはおばちゃんが上手だった。
その押しの姿勢に負けて1箱買い、白い恋人とROICEのチョコレートを買いに来たと伝えるや、おばちゃんはささっとその売り場に案内してくれ、スムーズに購入できた。
そのお礼に、さらに別の品を1箱追加購入することにしてお礼を述べる。
予算は、追加航空券が無ければ2万円までOKだったが、1万円以内に減額となっており、無事に9,000円でお釣りが返る結果となった。
おばちゃん様々である。
航空会社に荷物を預け、飛行機は定刻に出発し、北海道を後にした。
来る時は大変だったが、去る時はすんなりというのも、何とも言えないものがある。
中継地の中部国際空港に到着し、乗り継ぎ便を待つが、10分遅れになった。
まあ、飛ばないよりはマシなので、気長に待ち、18時過ぎに中部国際空港を離陸。
鹿児島空港に戻ったのが19時半だった。
駐車料金2,000円を事前清算し、下道を走ること1時間強。
ようやく帰宅して、明日から仕事かと思うと少しげんなりするも、週末が鉄道旅行デートの予定で、北海道に九州に乗りまくりだな~と我ながら鉄道バカな週になっていることに気を紛らわせつつ、北海道を巡ったところについてネットで調べ直しをしていた。
そこで判明したのが、2日目の洞爺湖の西山遊歩道で見かけた崩壊した菓子工場、なんと新千歳空港で売り子のおばちゃんが勧めたさつまいも菓子の製造工場だったという事実であった。
見た瞬間、頭がガツーンとやられた感じで、それと同時におばちゃんに感謝しか出てこなかった。
初めて入る飲食店はどれも下調べなしでどこもおいしく、買う気が一切なかったのに買ったお菓子は、有珠山噴火で甚大な被害を受けながらも復興を遂げて今も販売を続けているお菓子だった、という、前よりも後に感動の余韻をもたらす今回の旅行。
出だしは大変だったものの、出かけて良かったとつくづく思う次第である。
北海道胆振東部地震発生から2ヶ月余り、まだその記憶が強く残る現在ではあるが、間違いなく復興し、まだ見ぬ多くの人々が豊かな大地と自然の恵みに感謝することを確信し、次回は嫁を連れて北海道へ出かけると強く誓う今回の旅であった。
過去2回に比べ、最も強い印象を受けた有意義なものになり、満足である。
わかさいも本舗のお菓子、素朴な甘さでまた売り場を見かけたら買います。
頭ごなしに上から目線で否定から入った我が姿勢に反省を込めて。
この日は乗り鉄的日程として、札沼線と室蘭線の非電化区間を追分駅まで乗る行程となっています。
朝5時半に起床。
朝が早い日程が続くものの、乗り過ごしたら終わるという危機感が強く働き、シャワーを浴びて目を覚ます。
ツーリングであれば、疲労がだいぶ溜まる3日目だが、ただ歩き、乗り物に乗るだけならばそんなに疲労は溜まらない。
荷支度を済ませ、6時半にホテルを後にする。
札幌駅に向かい、見慣れた駅舎に入る。
友人に、ここのそばにあるJRタワーの高層階にあるトイレが開放感ありまくりでおすすめと彼が帰宅してからメールしたが、次回堪能してほしいものである。
初日の小樽に向かった時点で、札幌から西へ初めてJRで向かったことになり、残る札幌から北へ向かう路線のうち、札沼線のみ未乗車区間であった。
というわけで、平日の通勤・通学ラッシュに札沼線で新十津川駅まで向かうことにした。
6時58分発の石狩当別行きに乗り込む。
今は電化されて電車が運行されているが、10年ほど前まではディーゼルカーが行き来していたらしい。
九州の福北ゆたか線みたいな感じで、中心都市と連絡する路線として輸送量が増えた結果なのだろう。
上り列車の満員具合を見て、札幌圏の過密具合を十分理解できたところで、石狩当別駅で1日1本の7時45分発新十津川行きに乗車する。
滝川駅から釧路駅まで運行されていた根室線最長時間普通列車に乗車した時と異なり、普通に着席できたので一安心だった。
なお、札沼線の名は札幌と留萌線の石狩沼田駅の間を結ぶ路線ということで名づけられたが、現在は新十津川駅から北は廃線区間となっている。
そのため「学園都市線」の愛称が付けられており、乗車したディーゼルカーのサポもそれが入っていた。
朝7時台で終発というのが旅情をそそられるが、父の郷里最寄りのバス停も、平日の似たような時間に1本だけだった記憶があり、それとなく親近感を感じるものがある。
天気は小雨模様で、留萌地方に暴風警報が出るほど、低気圧の中心が日本海側にあり、少々風雨が強い状況であった。
石狩月形駅までは他の列車も何本か走っているが、ここから北が乗車する列車しか運行されない超閑散区間である。
と言っても、平日なのに30名近い乗客がいるので、地方のバスよりは乗車状況は良いのだが。
新十津川駅には9時半前に着き、撮影するが、折りたたみ傘が反転しまくるくらいの暴風で、一苦労であった。
雨脚も強く、事前計画に沿って新十津川町役場を目指す。
ここの敷地にバス停があり、滝川駅まで連絡している。
1日20本以上運行されているので、JR函館線を使って札幌方面との行き来も容易である。
というわけで、役場内で雨宿りをし、トイレも借り、バスが来たら乗車する、という流れでバスに乗った。
15分くらい揺られて滝川駅に到着。
もう少ししたら天候が回復しそうな気配で、薄曇りになってきていた。
前回この駅に来た時は特急カムイで岩見沢駅から来たものだが、今回は普通列車で岩見沢駅に向かう。
待合所でゆっくりした後、10時38分発の列車に乗車。
逆方向になるものの、昨年4月に特急ライラックで旭川から札幌まで乗車しており、景色はゆったり走る普通列車の方が印象に残りやすかった。
特段特急に追い越されることもなく、11時17分に岩見沢駅に到着。
北海道胆振東部地震が起きる前から今回の旅程を組んでいたのだが、地震発生により生じた徐行区間が、旅程変更の検討にも及んだ。
しかしながら、幸運なことに、今回の乗車区間から全て徐行区間が解除されたことで、当初計画通りの遂行が可能となったのであった。
2週間早ければ、こうなっていなかった。
JR北海道の復旧作業のおかげである。
なお、室蘭線については、沼ノ端方面に向かう場合が追分駅までの乗車であれば通常運転であるためにダイヤ通りで徐行の影響はないが、反対の岩見沢方面に向かう場合が沼ノ端から追分駅の間の徐行区間の影響を受けてダイヤが大きく遅延しているため、注意が必要である。
というわけで、室蘭線の次の発車時間が12時52分なので、昼食を採りに地図アプリで駅周辺を調べる。
ワイン醸造所も興味はあったが、夜にはハンドルを握って帰宅する身なのでそれは却下とし、とんかつ富司なるお店を駅から徒歩3分で見つけたので、こちらにお邪魔することとした。
基本的に、駅から近場で食事を採るのを優先しており、あまり遠出はしない。
なお、荷物をコインロッカーに預けようにも100円玉が不足しており、缶コーヒーを買って飲んで対処する。
天気は快晴になり、日差しがまぶしい。
無事にお店を見つけ、先にご婦人が2人並んでいるので後ろに並ぶ。
しばらくして太川陽介氏似の店主が戻ってきて、入店を促されたので一緒に入る。
2人がけのテーブル席に座り、メニューを見ると、月曜日は男性サービスデーらしく、ご飯大盛りやおかわり無料とあった。
とはいえ、常連さんにはありがたいシステムながら、一見の旅人たる自分にとっては、おいしいものが食べられればそれで満足、というところである。
おすすめを伺うも、どれもいい、ということで、好物のヒレカツ定食を注文。
ちょうどテレビは昼時のニュースをやっていて、暴風の話題が出ていた。
飛行機は風に弱いので、方向によっては欠航にもなりかねないのだが、少々やきもきしていたところで注文した品が出てきた。
鹿児島から来たことを伝えていたため、サービスしていただいたのだが、それを抜きにしてもサクサクした衣でペロっといけて、肉をかみ切ることなくストレスを感じずにとんかつを味わえて、大変満足できた。
ゴマの入ったすりばちも出てきて、慣れないもので面喰いつつ、ソースをかけたとんかつの上に擦ったごまを載せて頂戴した。
北海道の豚とくれば、帯広の豚丼を前回新千歳空港で食べたものだが、ここのとんかつはそれ以上に絶品だった。
地元のとんかつの名店にまだ行ったことがないため、比較はできないが、現時点で今まで食べたどのとんかつよりも一番おいしかった。
前日のミシュラン掲載のお蕎麦屋さんといい、事前情報なしで入った店でおいしいものを食べられる幸福は、もはや幸運と言って良い。
次回北海道に来る際も岩見沢に寄ろうと心に決め、店を後にした。
岩見沢駅に戻り、コインロッカーから荷物を回収し、駅の改札口前で時間をつぶし、室蘭線の苫小牧行きに乗車する。
ここから追分駅までは未踏区間であり、今回の旅行の最後の目的地である。
ディーゼルカーに揺られ、進行方向右側の座席に陣取るものの、北海道胆振東部地震の影響は無いように感じられた。
しかし、左側の景色を見ると、絶句した。
遠くに見える山肌が軒並み土砂崩れを起こした姿が露わとなっており、それがディーゼルカーが進む間ずっと続いていた。
ビデオカメラを右側に回していたのは結果として正解で、左側だったら被災者の心情を逆なでしかねないと感じた。
非電化区間と聞けば、たいてい単線を想起される方は多いと思うが、この室蘭線については、複線区間も存在する。
非電化複線は珍しい存在なので、かねてからこの路線に乗車したいと考えており、今回追分まで実現できた。
追分~沼ノ端間については、飛行機のダイヤとの兼ね合いで見送ったが、次回乗る可能性がある。
次の来訪が楽しみであるとともに、少しでも復興が進んでほしいと切に思った。
追分駅に到着し、石勝線の普通列車に乗車する。
夕張と千歳を結ぶ列車であり、来年3月末までの運行となる。
4月以降は新夕張~千歳に変わるのだろうが、夕張支線廃線後が気になるところである。
ちなみに、夕張支線区間は第1回北海道旅行で乗車済である。
追分駅からは南千歳駅で下車し、快速エアポート136号に乗って新千歳空港へ。
お土産を第1回北海道旅行で購入した店に買いに行くと、売り子のおばちゃんがいた。
声をかけられ、さつまいものお菓子の試食をする。
「さつまいもは鹿児島が日本一の生産量を誇る名産ですが」と少々反抗気味に北海道のさつまいも菓子を否定する対応をするが、そこはおばちゃんが上手だった。
その押しの姿勢に負けて1箱買い、白い恋人とROICEのチョコレートを買いに来たと伝えるや、おばちゃんはささっとその売り場に案内してくれ、スムーズに購入できた。
そのお礼に、さらに別の品を1箱追加購入することにしてお礼を述べる。
予算は、追加航空券が無ければ2万円までOKだったが、1万円以内に減額となっており、無事に9,000円でお釣りが返る結果となった。
おばちゃん様々である。
航空会社に荷物を預け、飛行機は定刻に出発し、北海道を後にした。
来る時は大変だったが、去る時はすんなりというのも、何とも言えないものがある。
中継地の中部国際空港に到着し、乗り継ぎ便を待つが、10分遅れになった。
まあ、飛ばないよりはマシなので、気長に待ち、18時過ぎに中部国際空港を離陸。
鹿児島空港に戻ったのが19時半だった。
駐車料金2,000円を事前清算し、下道を走ること1時間強。
ようやく帰宅して、明日から仕事かと思うと少しげんなりするも、週末が鉄道旅行デートの予定で、北海道に九州に乗りまくりだな~と我ながら鉄道バカな週になっていることに気を紛らわせつつ、北海道を巡ったところについてネットで調べ直しをしていた。
そこで判明したのが、2日目の洞爺湖の西山遊歩道で見かけた崩壊した菓子工場、なんと新千歳空港で売り子のおばちゃんが勧めたさつまいも菓子の製造工場だったという事実であった。
見た瞬間、頭がガツーンとやられた感じで、それと同時におばちゃんに感謝しか出てこなかった。
初めて入る飲食店はどれも下調べなしでどこもおいしく、買う気が一切なかったのに買ったお菓子は、有珠山噴火で甚大な被害を受けながらも復興を遂げて今も販売を続けているお菓子だった、という、前よりも後に感動の余韻をもたらす今回の旅行。
出だしは大変だったものの、出かけて良かったとつくづく思う次第である。
北海道胆振東部地震発生から2ヶ月余り、まだその記憶が強く残る現在ではあるが、間違いなく復興し、まだ見ぬ多くの人々が豊かな大地と自然の恵みに感謝することを確信し、次回は嫁を連れて北海道へ出かけると強く誓う今回の旅であった。
過去2回に比べ、最も強い印象を受けた有意義なものになり、満足である。
わかさいも本舗のお菓子、素朴な甘さでまた売り場を見かけたら買います。
頭ごなしに上から目線で否定から入った我が姿勢に反省を込めて。
タグ :北海道
所用で中部地方へ行く
【第5回】北海道旅行記2022(後編)~だれだ、ペンギンが飛ばない鳥だと言ったのは~
【第5回】北海道旅行記2022(前編)~成り行きで向かう先にFF7の世界の一部があった~
増毛に行けぬが、ウィッグは買う…第四回北海道旅行3日目(9/30)
朝ドラを観てないのに十勝横断…第四回北海道旅行2日目(9/29)
飛んで飛んで、根室で眠ろう…第四回北海道旅行初日(9/27-28)
【第5回】北海道旅行記2022(後編)~だれだ、ペンギンが飛ばない鳥だと言ったのは~
【第5回】北海道旅行記2022(前編)~成り行きで向かう先にFF7の世界の一部があった~
増毛に行けぬが、ウィッグは買う…第四回北海道旅行3日目(9/30)
朝ドラを観てないのに十勝横断…第四回北海道旅行2日目(9/29)
飛んで飛んで、根室で眠ろう…第四回北海道旅行初日(9/27-28)
Posted by yochi at 11:51│Comments(0)
│旅行記
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。