2012年11月28日
怒涛の東北周遊~鉄道旅行2012・1日目(山寺~直江津)
【11月23日】
紅葉を目にしつつ山形県は山寺駅で下車し、立石寺へ向かう。
その前に、駅のコインロッカーに上着やリュックキャリーを預け、折りたたみ傘をさしながら参道へ歩く。
それにしても、寒冷地の列車はドアが押しボタン式になっており、鹿児島では見慣れないもので最初は不慣れだったが、すっかり慣れてきた。
2009年の小海線でも押しボタン式だったことを思い出しながら、いよいよ参道に入る。
拝観料を支払い、1,000段以上の石段を上る。
これだけの階段を上るのは金刀比羅宮以来の事である。
まああの時は最も奥の方まで上がってしまい、1,400段以上上り、翌日以降数日間筋肉痛に見舞われたが、ジグソーパズルで見た美しい景色を目指してひたすら上り続ける。
江戸時代の俳人・松尾芭蕉が詠んだ名句の「閑けさや 岩にしみいる 蝉の声」をしたためた短冊が納められたというせみ塚付近も曇天の下抜け、仁王門にたどり着いたところで相当噴き出した汗をぬぐい、ひとまず上着2枚を脱いでクールダウンに入った。
事前に覚悟していたとはいえ、やはりきつい。
上野駅へ出発する前にホテルでNHKを見ていたのだが、熊本県美里町にある3,333段の「日本一の石段」の特集をしていた。
こんな時に限って暗示するような番組を見てしまったのは幸か不幸か奇遇なものである。
が、ここでギブアップすることはあり得ないので、クールダウン終了後再度上り始める。
途中犬の姿に癒されつつ、何とか目的地その一の奥の院にたどり着いた。
もう汗だくだが、気温も10℃を切っており、暑いのか寒いのか感覚もなく、かなり肩で息をしていた。
線香を買って焼香し、手向けた。
その後下り、五大堂で眼下の景色に目を凝らす。
上りきった者しか体験できない眺望が眼前に広がる。
まあ、天候が澄み渡る晴れ空であったらとてもよかったのだが、事前の天気予報は雨である。
曇天で済んだだけマシと思いつつ、比較的急な下りを慎重に下りて行った。
山門を一往復するのにかかった時間は驚きの50分。
まだまだ体力では負けないぞと思いつつ、出口で左に曲がれば駅に近いのに、睡眠不足と疲れからか誤って右に曲がってしまう。
山形方面に向かう電車が走り去るのを大回りして駅に戻る途中で目にするが、大量の汗をかいている以上駅で拭い去る時間も必要である。
コインロッカーで荷物を回収し、自販機でスポーツ飲料を買ってクールダウンのストレッチを誰もいない駅のホームでやっていたら、いつの間にか日没になっていた。
東日本の晩秋の日の入りは、早い。
計画通り山寺駅を16:40に出発する電車に乗り込み、立石寺を後にした。
山形駅に17時前に着き、軽く駅前に一旦出てまた駅舎に引き返すが、特に見どころがあるような場所は近くには無かった。
お土産を売っている店があったので、会社用に土産を二点購入。
ラ・フランスにさくらんぼが山形の特産であるが、今回は見送りであった。
部活帰りと思われる高校生が多数乗り込む中、奥羽線の普通電車で赤湯駅まで乗車。
当初計画では米沢駅まで行く予定だったが、駅弁を食べる時間が足りないことから、赤湯駅で山形屋の駅弁大会でも買ったことがある「牛肉どまんなか」を購入。
しっかり味付けされた牛肉とごはんの相性はバッチリで、おいしく頂戴した。
駅の売店の入口で対人センサーによる宣伝もされているほどで、販売に力を入れていることが分かる。
時間があれば赤湯温泉へ足を延ばすことも考えていたが、30分しかないのであきらめる。
「足湯」温泉が駅にあれば、観光客にも喜ばれるだろうと思いつつ、何年か前に社長公募で話題をさらった山形鉄道フラワー長井線に乗り込む。
米沢から発車する米坂線快速「べにばな」と連絡しており、その上こんなマニアックな三セク線に乗れる方が鉄道ファン的にはおいしいのである。
ここからは「天地人」シリーズに入り、上杉家の領地だった地域を巡ることになる。
まあ、夜なので、半ば移動目的となってしまうのだが。
今泉駅でフラワー長井線を下車し、1分後にやってきた米坂線快速「べにばな」に乗車する。
19:03発車で、終点の新潟駅には21:20に到着であり、2時間17分もディーゼルカーに乗車し続ける列車というのはなかなか多くは無い。
東北地方の鉄道地図帳を片手に、真っ暗な沿線を明るい日中にイメージさせてガタゴトと揺られていくが、これが終電なのであり、下車したらもう列車が無いというデンジャーな状態である。
まあ、2時間も乗車するので、よほど発狂していない限りそんなことはないのだが、3時間半睡眠の身ではやりかねそうでもあった。
羽越線に入り、新発田から白新線経由で新潟駅に定刻で到着。
新幹線ホームへ移動し、E4系2階建て新幹線のグリーン車へ。
普通の指定席でも良かったのだが、せっかくの機会だからと、グリーン車に乗ってみた。
まあ、席は広々として快適だったものの、暖房がべらぼうに暑い。
長岡まで何とか耐え抜き、ダッシュで在来線ホームへ移動する。
直江津まで1時間で連絡してくれる「らくらく信越」に乗車する場合、乗車整理券が必要なのである。
で、購入するには乗換口の精算所で買わないといけない。
発車まで時間は6分しかない。
何とか購入してまだ到着前のホームにたどり着き、5号車に乗り込む。
なお6号車は女性専用車なのだが、なぜか酔っ払っているじいさんが女性の後ろに並んでいたのが気になった。
定刻に発車し、余裕時間30分を確保した。
この後に終電の普通列車もいるのだが、到着が23:30過ぎで、前日の上野駅前のホテルに着いた時間と同一である。
寝不足な身としては、少しでも早く着いて、寝た方が良い。
九州では九州新幹線全線開業と同時に絶滅した国鉄特急型電車485系の座席に揺られていると、女性車掌に付き添われて先ほどのじいさんがうなだれた状態で斜め前の座席に座った。
乗り慣れてなかったのだろうと思いつつ、車内改札が始まったが、どうにも乗車整理券を持たずに乗る人が多いようで、小銭の音があちこちで聞こえてくる。
柏崎駅に入線の為減速を始めた時に車掌はじいさんのところで乗車整理券を売っていたが、アナウンスの為に私から後の改札をせずに車掌は去って行った。
・・・乗車整理券を入手しようと頑張った私は何だったのだろうか、と少しむなしいものがあった。
23時ちょうどに直江津駅に到着。
エスカレーターを下ると、冷たい雨が降っていた。
駅前のホテルにチェックインするが、ここで失念していたことが発覚した。
朝食付きのプランで予約していたのだが、JR東日本の9月29日のダイヤ改正で、上越線のダイヤが一部変更となり、乗る列車が1本前倒しになり、朝食時間にホテルにいないのである。
相談の結果、朝食なしプラン扱いとして頂き、差額が返金された。
ホテルハイマートさん、ありがとうございましたm__m
翌朝も早いため、0時前に就寝した。
翌日は越後山脈を越え、関東平野に戻る。
紅葉を目にしつつ山形県は山寺駅で下車し、立石寺へ向かう。
その前に、駅のコインロッカーに上着やリュックキャリーを預け、折りたたみ傘をさしながら参道へ歩く。
それにしても、寒冷地の列車はドアが押しボタン式になっており、鹿児島では見慣れないもので最初は不慣れだったが、すっかり慣れてきた。
2009年の小海線でも押しボタン式だったことを思い出しながら、いよいよ参道に入る。
拝観料を支払い、1,000段以上の石段を上る。
これだけの階段を上るのは金刀比羅宮以来の事である。
まああの時は最も奥の方まで上がってしまい、1,400段以上上り、翌日以降数日間筋肉痛に見舞われたが、ジグソーパズルで見た美しい景色を目指してひたすら上り続ける。
江戸時代の俳人・松尾芭蕉が詠んだ名句の「閑けさや 岩にしみいる 蝉の声」をしたためた短冊が納められたというせみ塚付近も曇天の下抜け、仁王門にたどり着いたところで相当噴き出した汗をぬぐい、ひとまず上着2枚を脱いでクールダウンに入った。
事前に覚悟していたとはいえ、やはりきつい。
上野駅へ出発する前にホテルでNHKを見ていたのだが、熊本県美里町にある3,333段の「日本一の石段」の特集をしていた。
こんな時に限って暗示するような番組を見てしまったのは幸か不幸か奇遇なものである。
が、ここでギブアップすることはあり得ないので、クールダウン終了後再度上り始める。
途中犬の姿に癒されつつ、何とか目的地その一の奥の院にたどり着いた。
もう汗だくだが、気温も10℃を切っており、暑いのか寒いのか感覚もなく、かなり肩で息をしていた。
線香を買って焼香し、手向けた。
その後下り、五大堂で眼下の景色に目を凝らす。
上りきった者しか体験できない眺望が眼前に広がる。
まあ、天候が澄み渡る晴れ空であったらとてもよかったのだが、事前の天気予報は雨である。
曇天で済んだだけマシと思いつつ、比較的急な下りを慎重に下りて行った。
山門を一往復するのにかかった時間は驚きの50分。
まだまだ体力では負けないぞと思いつつ、出口で左に曲がれば駅に近いのに、睡眠不足と疲れからか誤って右に曲がってしまう。
山形方面に向かう電車が走り去るのを大回りして駅に戻る途中で目にするが、大量の汗をかいている以上駅で拭い去る時間も必要である。
コインロッカーで荷物を回収し、自販機でスポーツ飲料を買ってクールダウンのストレッチを誰もいない駅のホームでやっていたら、いつの間にか日没になっていた。
東日本の晩秋の日の入りは、早い。
計画通り山寺駅を16:40に出発する電車に乗り込み、立石寺を後にした。
山形駅に17時前に着き、軽く駅前に一旦出てまた駅舎に引き返すが、特に見どころがあるような場所は近くには無かった。
お土産を売っている店があったので、会社用に土産を二点購入。
ラ・フランスにさくらんぼが山形の特産であるが、今回は見送りであった。
部活帰りと思われる高校生が多数乗り込む中、奥羽線の普通電車で赤湯駅まで乗車。
当初計画では米沢駅まで行く予定だったが、駅弁を食べる時間が足りないことから、赤湯駅で山形屋の駅弁大会でも買ったことがある「牛肉どまんなか」を購入。
しっかり味付けされた牛肉とごはんの相性はバッチリで、おいしく頂戴した。
駅の売店の入口で対人センサーによる宣伝もされているほどで、販売に力を入れていることが分かる。
時間があれば赤湯温泉へ足を延ばすことも考えていたが、30分しかないのであきらめる。
「足湯」温泉が駅にあれば、観光客にも喜ばれるだろうと思いつつ、何年か前に社長公募で話題をさらった山形鉄道フラワー長井線に乗り込む。
米沢から発車する米坂線快速「べにばな」と連絡しており、その上こんなマニアックな三セク線に乗れる方が鉄道ファン的にはおいしいのである。
ここからは「天地人」シリーズに入り、上杉家の領地だった地域を巡ることになる。
まあ、夜なので、半ば移動目的となってしまうのだが。
今泉駅でフラワー長井線を下車し、1分後にやってきた米坂線快速「べにばな」に乗車する。
19:03発車で、終点の新潟駅には21:20に到着であり、2時間17分もディーゼルカーに乗車し続ける列車というのはなかなか多くは無い。
東北地方の鉄道地図帳を片手に、真っ暗な沿線を明るい日中にイメージさせてガタゴトと揺られていくが、これが終電なのであり、下車したらもう列車が無いというデンジャーな状態である。
まあ、2時間も乗車するので、よほど発狂していない限りそんなことはないのだが、3時間半睡眠の身ではやりかねそうでもあった。
羽越線に入り、新発田から白新線経由で新潟駅に定刻で到着。
新幹線ホームへ移動し、E4系2階建て新幹線のグリーン車へ。
普通の指定席でも良かったのだが、せっかくの機会だからと、グリーン車に乗ってみた。
まあ、席は広々として快適だったものの、暖房がべらぼうに暑い。
長岡まで何とか耐え抜き、ダッシュで在来線ホームへ移動する。
直江津まで1時間で連絡してくれる「らくらく信越」に乗車する場合、乗車整理券が必要なのである。
で、購入するには乗換口の精算所で買わないといけない。
発車まで時間は6分しかない。
何とか購入してまだ到着前のホームにたどり着き、5号車に乗り込む。
なお6号車は女性専用車なのだが、なぜか酔っ払っているじいさんが女性の後ろに並んでいたのが気になった。
定刻に発車し、余裕時間30分を確保した。
この後に終電の普通列車もいるのだが、到着が23:30過ぎで、前日の上野駅前のホテルに着いた時間と同一である。
寝不足な身としては、少しでも早く着いて、寝た方が良い。
九州では九州新幹線全線開業と同時に絶滅した国鉄特急型電車485系の座席に揺られていると、女性車掌に付き添われて先ほどのじいさんがうなだれた状態で斜め前の座席に座った。
乗り慣れてなかったのだろうと思いつつ、車内改札が始まったが、どうにも乗車整理券を持たずに乗る人が多いようで、小銭の音があちこちで聞こえてくる。
柏崎駅に入線の為減速を始めた時に車掌はじいさんのところで乗車整理券を売っていたが、アナウンスの為に私から後の改札をせずに車掌は去って行った。
・・・乗車整理券を入手しようと頑張った私は何だったのだろうか、と少しむなしいものがあった。
23時ちょうどに直江津駅に到着。
エスカレーターを下ると、冷たい雨が降っていた。
駅前のホテルにチェックインするが、ここで失念していたことが発覚した。
朝食付きのプランで予約していたのだが、JR東日本の9月29日のダイヤ改正で、上越線のダイヤが一部変更となり、乗る列車が1本前倒しになり、朝食時間にホテルにいないのである。
相談の結果、朝食なしプラン扱いとして頂き、差額が返金された。
ホテルハイマートさん、ありがとうございましたm__m
翌朝も早いため、0時前に就寝した。
翌日は越後山脈を越え、関東平野に戻る。
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所用で中部地方へ行く
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Posted by yochi at 23:13│Comments(0)
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